「ユーリ!!!」とユーリーをつなぐ 新千歳空港国際アニメーション映画祭の楽しみ方 | アニメ!アニメ!

「ユーリ!!!」とユーリーをつなぐ 新千歳空港国際アニメーション映画祭の楽しみ方

イベント・レポート

「ユーリ!!!」とユーリーをつなぐ 新千歳空港国際アニメーション映画祭の楽しみ方
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いま、世界のアニメ―ション作家が日本に集結している。第4回新千歳空港国際アニメーション映画祭である。
2014年より毎年秋に、今年2017年は11月2日(木)より11月5日(日)まで、北海道は新千歳空港ターミナルビルにて開催中の、世界のアニメーションをめぐる映画祭だ。空港に併設された映画館「ソラシネマちとせ」を中心に、国内外の短編アニメーションのコンペティション部門はもちろん、『夜明け告げるルーのうた』でアヌシー国際アニメーション映画祭長編部門クリスタル(グランプリ)を獲得したことも記憶に新しい湯浅政明監督特集をはじめ、『ユーリ!!! on ICE』の爆音上映と主演声優・豊永利行の舞台挨拶、はたまたデイヴィッド・オライリー、リュウ・ジアン、アヴィッド・リオンゴレンなど国際的に注目を集めるアニメーション作家のトークや新作上映など豪華なプログラムが並ぶ。

この意欲的なラインナップ、そして空港という特殊な場で開催するという他に例を見ないコンセプトは、いったいどのようにして生れたのだろうか。映画祭を立ち上げ時から主導し、本年第4回もフェスティバルディレクターを務めるニューディアーの土居伸彰氏は、そのベースにまず「新千歳空港」そのもののユニークさを挙げる。
新千歳空港は、温泉やホテル、映画館などを常設した「エンターテインメント空港」を標榜し、地域住民が日常的に集える文化コミュニティとしての機能を担ってきた。新千歳空港国際アニメーション映画祭は、そうした特殊な場所性を背景に、世界のアニメーション作家・映画祭に通じる土居氏がその最前線を組み合わせることで、日本/海外、商業/インディペンデント、長編/短編を分け隔てなく取り上げ、さらにはこれまでアニメーションとは見なされてこなかった分野も積極的に融合する、そんな現在の型破りなかたちができあがっていったのだという。

その歩みも興味深い。まず第1回からのこだわりに、アニメーションの「爆音上映」がある。爆音上映とは、音楽ライブ用の音響セッティングを用いることで、極上の音響・音量で作品を上映する試み。通常の上映では感知できない微細な音まで体感できる点が魅力だが、その延長線上で2015年の第2回から「ミュージックアニメーションコンペティション部門」が新設された。通常はモニターで観られるミュージックビデオが、巨大スクリーンで、それも爆音上映のセッティングで上映される。

そもそも、現在では少なくない数のアニメーション作家が、ミュージックビデオを個性的な一つの作品として手がけている現状があるにもかかわらず、日本のアニメーション映画祭ではこれまで、ミュージックビデオ部門が設けられてはこなかった。対して「アニメーションの現在」を捉える本映画祭では、ミュージックビデオもアニメーション作品として分け隔てなく取り扱うのだが、その姿勢のさらなる延長線上に、本年度は「インディ・ゲーム」特集が企画されている。アニメーション映画祭でゲーム特集というと違和感を覚える方もいるかもしれないが、この背景には2010年代以降、インディペンデント・アニメーション作家による、インディ・ゲーム制作への積極的な取り組みがある。その筆頭と言えるデイヴィッド・オライリーは、3DCGでアニメーションが作られるようになって以降、「アニメーションとゲームはタイムラインが違うだけ」だと語る。直線的かインタラクティブかという差異があるだけで、表現はあくまで地続きだというのだ。未だ日本では活発化していない動きだけに、土居氏は、それをあと押しする意図も込めて、インディ・ゲーム特集は来年以降も継続していきたいと語る。

abesan最後に、土居氏に今年の見どころを語ってもらった。
「湯浅政明監督はずっと特集を組みたいと思っていた作家で、ついに念願が叶いました。この映画祭のコンセプトを体現している作家だと思います。また湯浅監督の次回作『DEVILMAN crybaby』で音楽を担当される牛尾憲輔さんには、映画『聲の形』-inner silence-の劇伴ライブ上映も披露していただきます。セリフや効果音なし、劇伴を爆音でライブ演奏していただくという、二度とないだろう特別企画です。また前売りチケットが一瞬で完売した『ユーリ!!! on ICE』の爆音上映は、ユーリー・ノルシュテイン作品集の爆音上映とセットの企画ですので(笑)、『ユーリ!!!』ファンはぜひもう一人のユーリーも一緒に観てみてください」
しかし北海道での開催というと、遠く感じてしまう人は少なくないはずだ。
「まずは気軽に足を運んでみてほしいです。新千歳空港へは羽田や成田からなら1時間半で来れますし、航空券やホテル代も意外と安いんです。ターミナルビル内での開催されるためアクセスもよく、余計な交通費もかかりません。チケットも全期間パスポートは前売りで2500円ですから、連休でフラっと来るだけでも楽しめると思います。空港自体も、ショッピングはもちろん、温泉やチョコレート工場など楽しめるスポットが多いですし、映画祭期間中であれば、これからを担う世界のアニメーション作家とターミナルビル内で気軽に出会えるところも大きな魅力ですね」
《高瀬司》
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