「賭ケグルイ」早見沙織×林祐一郎監督インタビュー 蛇喰夢子の"狂気"をいかにして演じたのか? | アニメ!アニメ!

「賭ケグルイ」早見沙織×林祐一郎監督インタビュー 蛇喰夢子の"狂気"をいかにして演じたのか?

月刊「ガンガンJOKER」にて連載中の漫画『賭ケグルイ』がアニメ化し、今夏より放送を開始する。舞台となる私立百花王学園では、放課後になると賭場が立ち生徒同士によるギャンブルが行われる。

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月刊「ガンガンJOKER」にて連載中の漫画『賭ケグルイ』がアニメ化し、今夏より放送を開始する。舞台となる私立百花王学園では、放課後になると賭場が立ち生徒同士によるギャンブルが行われる。上流階級の子女が多く通うこの学園では、当たり前のように大金が賭けられ、その成績によって学校ヒエラルキーの階級が決まるのだ。

百花王学園に転入する主人公・蛇喰夢子役を演じるのは早見沙織。見目麗しい外見に反して、リスクを心から楽しむ“賭け狂い”。普段の淑やかな雰囲気と、ギャンブルを愛する二面性を持つキャラクターだ。
そして本作を監督するのは林祐一郎。河本ほむらによる緻密な原作と、漫画作画を担当する尚村透の美麗な世界観を映像で表現する。
放送開始を前に、主演と監督を務めるお二人に制作の裏側を伺った。
[取材・構成=奥村ひとみ]

■純真無垢ゆえの夢子の怖さ

――最初に原作をお読みになった時の感想を教えてください。

早見沙織(以下、早見)
オーディションのタイミングで読ませていただいて、すごくインパクトの強い作品だと思いました。表紙はともすればホラー漫画のように見えますし、ヒヤヒヤしてしまうシーンが多くて「怖い怖い!」と思いながらも、ページをめくる手が止まらずどんどん引き込まれていきました。

林祐一郎監督(以下、林)
僕は普段はまったく漫画を読まない人間なので、漫画を手に取ること自体がまず新鮮でした。僕自身も絵を描く仕事ですから、漫画を読む時はどうしても絵が気になってしまって、お話に集中できないことがあるんです。その点『賭ケグルイ』は、読み応えのあるストーリーに加えて画力も大変高く、勉強になるなぁと思いながら読み進めました。服のシワの付け方など、少ない線でリアリティを表現されていて、1ページの情報量が多く感じられました。


――林監督は主人公・蛇喰夢子を、どんなキャラクターだと捉えましたか?


正直、僕もまだ全体像を掴めていませんし、たぶん最後まで掴めないような気がしています。タイトルの通り夢子は狂人めいたところがあって、周りの人たちは知らないうちに搦め取られていきます。リスクを心から楽しむ性格で、そんな夢子に巻き込まれた人たちはエライ目にあってしまう。夢子の本質は、ちょっと普通の人間離れしすぎたところにあるんだろうと思います。でも声がついて、「夢子ってこういう人なんだ」と気づいた部分もありました。というのも、早見さんのお芝居が予想以上に怖かったんですよ(笑)。


早見
そう言ってもらえて良かったです(笑)。自分で演じていると、怖いのかどうか分からなくなってきちゃって。



あの感じの演技は、まったく予想をしていなかったんです。こういう引き出しもあるのかと驚きました。第1話のクライマックスの夢子のセリフはゾクゾクっときましたね。

早見
怖いと言われると結果的には安心するんですが、怖くしようと思って演じているわけではないんです。夢子にとっては本当に楽しくて、でもそのはしゃいでいる姿が傍から見ると危険というか。無意識のうちに相手を挑発するようなところもあるので、そこは感じが悪くならないように、夢子の純粋な気持ちを大事にしています。

――早見さんは夢子を演じるにあたり、どのようなアプローチをしましたか?

早見
たいてい役を演じる時は、共感するところを見出してセリフを発することが多いんですけど、『賭ケグルイ』は賭け事のお話だし、夢子はギャンブル狂と言われるような人なので、共感を見つけるのが少し難しくて。だから、それらの設定はちょっと横に置いておいて、夢子の純粋な感情に目を向けることにしました。夢子という人間は、悪人ではないんですよ。ただただその場を無垢に楽しんでいるだけで、それはたとえば好きなミュージシャンのことをペラペラしゃべったり、お気に入りのおもちゃでずっと遊んでいたいという気持ちに近いと思います。そういう感情は誰にでもありますよね。




周りからすると恐怖かもしれませんが、夢子にとってはそれが純粋に楽しいことなんですもんね(笑)。

早見
そうなんです(笑)。あと、個人的に少し距離が近くなったと感じたのが、夢子は人を助けることもあるんです。「正義感がある人なんだ! カッコいい!」と思いつつ、でもやっぱり夢子は“賭け狂い”ですから、そのバランスはいつも考えています。
《奥村ひとみ》
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