アニメイトグループのフロンティアワークスと、オーディオブック制作・配信国内最大手のオトバンクがLLP(有限責任事業組合)を4月1日に設立した。両社が設立したLLPは、レーベル「OTOWORKS」を立ち上げる。「OTOWORKS」は、オーディオブックのコンテンツダウンロードカード「OTOCA」やチャットアプリを利用したコンテンツの企画・流通の新たな手段を考える。またその促進に努める。「OTOCA」はアニメ・ゲームコンテンツとコラボレーションしたオーディオブックのをQRコードを通じてダウンロードする。またオトバンクはオタク向けチャットアプリ「にじがくっ!」を運営しており、これらのコラボレーションも企画しているとのこと。もちろん新たな取組も構想にあるようだが、まずは「OTOCA」や「にじがくっ!」を通して、「OTOWORKS」の名前を目にするようになりそうだ。フロンティアワークスは、アニメーション、コミック、ゲーム、声優といった幅広いジャンルの映像ソフトや、CDの発売元・販売元として知られる。また、イベントや舞台からスマホアプリ・オンラインゲームの運営まで手がけ、アニメファンからの信頼も厚い会社だ。また、手掛けた作品のグッズ展開にも積極的で、フロンティアワークスの名前を目にする機会は年々増している。そしてオトバンクは、音声コンテンツを中心とした事業を展開。主な事業として、日本最大のオーディオブック配信サービス「FeBe」がある。アニメ関連だけでなく、一般書籍の配信にも長けているのが大きな特徴だ。一方で、上述の「にじがくっ!」などを通してアニメ、ゲームファンにも知名度を上げてきているところだ。今後は、「OTOWORKS」を通して、店舗とインターネットサービスを融合した新たなコンテンツ制作・流通の創出を目指すとしている。東京オリンピックの開催も決まり、日本のコンテンツに対する関心も一段と高まってきている状況だ。それだけに、日本のサブカルチャーコンテンツのさらなる発展の一端を担ってくれることに期待したい。
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