市場調査・消費者調査のGfKジャパンは、2月19日に2015年のセル映像ソフトの販売動向を発表した。セル映像ソフトはコンシュマー向けの販売されるDVD、Blu-ray Discで、GfK ジャパンは、全国の映像ソフト取扱店の販売実績データなどもとに市場規模などを算出している。同社によれば2015年のセル映像ソフトの販売総額は1854億円、前年比で9%の減少となった。近年の漸減傾向に歯止めをかけられなかった。また2000億円の大台を割り込んだ。また数量ベースでは4140万枚と、こちらも前年からおよそ1割の縮小である。これとは別に一般社団法人日本映像ソフト協会の2015年のビデオソフト月間売上速報でも、2015年1月から12月まで累計の映像ソフトの売上速報でも同様の傾向を示している。セル、レンタル、業務用を合わせた年間の売上高は2180億3000万円で4.7%減だった。売上枚数では7228万8700万枚の7%減である。GfKジャパンは、販売チャンネルについても概要を明らかにしている。販売チャネル別では、売上高は減少したものの減少幅が小さかったEコマースが構成費で57%と前年比で拡大した。メディアストアは26%、家電量販店は7%だった。ジャンル別では洋画が堅調だった。『ワイルド・スピード SKY MISSION』「スター・ウォーズ」シリーズ過去作が好調で構成費を前年の10%から12%に拡大した。洋画アニメは『アナと雪の女王』の反動でシェアを縮小させた。またBlu-rayソフトが金額構成比で47%から50%に拡大した。下半期だけでは52%とDVDを逆転した。このなかでは邦画アニメが強さを発揮している。構成比は前年から1%下落したが、38%と依然全体の1/3以上と存在感を発揮している。また音楽Blu-raも構成比27%と大きな存在だ。GfKジャパンは2016年の市場については、引き続き減少傾向が続くとする。販売数量は4000万枚をやや下回ると予想する。ただし、Blu-rayソフト市場の増加から、縮小幅は狭まるとしている。GfKジャパンhttp://www.gfk.com/jp/[アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載]
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