「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」河西健吾、細谷佳正インタビュー-三日月とオルガと鉄華団を語る- 2ページ目 | アニメ!アニメ!

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」河西健吾、細谷佳正インタビュー-三日月とオルガと鉄華団を語る-

新世代のガンダムとして注目される『 鉄血のオルフェンズ』。主人公の三日月とオルガのドラマも作品の魅力だ。三日月役の河西健吾さんとオルガ役の細谷佳正さんに作品やキャラクターについて伺った。

インタビュー
注目記事
(C)創通・サンライズ・MBS
  • (C)創通・サンライズ・MBS
  • (C)創通・サンライズ・MBS
  • (C)創通・サンライズ・MBS
  • (C)創通・サンライズ・MBS
  • (C)創通・サンライズ・MBS
  • (C)創通・サンライズ・MBS
  • (C)創通・サンライズ・MBS
  • (C)創通・サンライズ・MBS
■ それぞれの意志でまとまる組織が鉄華団

--作品の大きな部分で三日月とオルガの強い絆がありますが、河西さんから見たオルガはどういった存在ですか?

河西
三日月は小さい頃からオルガと付き合ってきて自分の世界を作り出してくれた人なのでしょう。そのなかで生きる手段として人を殺すとかもやらなくちゃいけないだと。
作中にも「オルガの意地のおかげで俺たちも夢が見れてる」とあります。オルガが引っ張ってくれてるからこその鉄華団と僕には思えます。

--鉄華団のような絆で団結する組織、チームについてはどう感じられますか?

河西
三日月自身は、「友情!」では動いていない気がします。最初はCGSに属していて、そこに子どもだけの隊があって、寝食を共にし、仕事を一緒にする仲間です。すごく大事にも思っています。
ただオルガに昔言われた「死んだやつには死んだあといつでも会えるんだから、今生きてるやつが死なないように精一杯出来ることをやれ」というところ。たぶん死んでしまった者よりも生きている者に対しての想いに重きを持っています。

--細谷さんはオルガと三日月の絆や、鉄華団の団結に対してどうお考えですか?

細谷
それぞれの意思でまとまっている組織に憧れはあります。オルガは「こうするぞ」という時に強制的に皆を従わせる訳じゃない。彼のカリスマ性、彼ならやってくれるだろうという信頼感から皆がついてくる。ついてこさせる訳でなくて、ついて行きたくなる人、これにはすごく憧れがあります。
ユージンが先頭切って小惑星にアンカーを打ち込んで、ピンチを乗りこえるシーンがあったのですが、最初はオルガが自分でやろうとします。それをユージンが「てめぇは大人しく座ってろ。大将っつうのは、でっかく構えとくもんだろうが」と言う。ユージンがそれをやり、それを皆が信じる。強制しているチームではないことで、皆がまとまるんだと思います。

■ 名瀬との出会いで変わったオルガ

--第13話までのなかでターニングポイント、キャラクターの変化になったシーンはありますか?

細谷
印象に残っているシーンは、CGSでクーデターを起こした時に、皆で大人たちに睡眠薬入りのご飯を食べさせて、声のデカいヒゲのハエダを脅すシーンですね。あれが一番。それまで「何だコイツは」と思っていたから、そいつをコテンパンにのせたのは非常に楽しかったですね。

--その前の話数でフルボッコされていただけに爽快ですよね。

細谷
そうなんですよ。仲間のために耐えていたと思うんですよ。殴られても「俺だけでいいでしょう」と冷静になる。それまでは動けなくて、「さぁクーデターだ」となった時に思いっきりやれたのはすごく印象に残っています。
オルガはそこから加速していった感があるんです。自分がリーダーになって皆を引っ張って行かざるを得ない。それに彼の中には三日月が自分をどう見てるかも何となく感じていて、セリフの中にも「(三日月の前では)いつだって最高に粋がって、カッコいいオルガ・イツカじゃなきゃいけねえんだ」とあります。


--ターニングポイントはどうですか?

細谷
オルガの場合は、名瀬と出会ってからじゃないですか。名瀬と会うまでは遊んでなかったと思うんです。とにかく任務を全うして、クーデリアを地球に送り届けると。目的を達成するためには絶対に負けがあってはならないという余裕のないストイックな旅路だったと思うんです。
三日月もオルガも大人を大人と思ってないからクーデターが出来るし、大人がどんなキレイな言葉を使っても「こいつ舐めてんな」というのは分かる。ただ、名瀬には今までにない懐の深さがあり、彼を信頼しようと。オルガは名瀬にどうやって戦艦内の女性クルーたちのメンタルを保ってるか聞くんですね。それは信頼してないと出来ないと思います。オルガの視野が広がったと思います。

--ちょっと成長した感じですか?

細谷
成長という言い方が正しいかは分からないです。ただ、今までにない選択肢ができたと思います。それが皆を連れて歳星に遊びに行くとか。今までは任務に真面目すぎるところがあったから。

--ちょっと張りつめた感じですね。

細谷さん
そうそう。だからきっと無駄なものを買わなかったりもしたんでしょう。それが歳星に降り立って、皆で盛大に飲み食いして。さらに女遊びにくり出す仲間たちまでいたりだとか。年少の子どもたちにはお菓子を買い与えたりとか。家族のために何かしようと考えて、オルガは変わったと思う。人を信じるようになったんだと思います

--人間関係も広がっていきます。

細谷
それまではユージンはオルガのこと気に入らなかったわけです。オルガも面倒臭いなという感じでしたが、お互いに信じ始めている。それは名瀬に会ってから影響されたのが非常に大きいと思います。
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集