魔劇「今日から(マ)王!-魔王再降臨-」新米魔王、再び眞魔国へGO!巻き込まれ大冒険 | アニメ!アニメ!

魔劇「今日から(マ)王!-魔王再降臨-」新米魔王、再び眞魔国へGO!巻き込まれ大冒険

連載・コラム

高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義
連載第146回

■ 有利の新米魔王としての試練の物語

元々は文庫だった『今日から(マ)王!』は2004年~2010年までテレビ放送され、女性を中心に人気を博したシリーズ、放送終了後もコミック、文庫が出版され、2013年に初舞台化された。初演では主人公・渋谷有利が魔王になるまでを描いていた。今回はその続きである。
再び眞魔国に呼び出された有利は、魔王として人間との開戦の覚悟を臣下たちに求められる。 魔族と人間の共存を求める有利。戦争を回避すべく有利と臣下・コンラッドは、伝説の武器・モルギフを手に入れるため人間の領地であるヴァン・ダー・ヴィーア島(人間の領地)へ向かう。原作は本編の第2巻『今度は(マ)のつく最終兵器』になる。

初演では、渋谷有利役の聖也、身体能力の高さを生かしたアクション、なかなか見応えがあった。その上、渋谷有利の時のダメダメぶりもなんとも可笑しく、再演でも同役、今回はどんな渋谷有利を見せてくれるのか、期待も高い。
また、『美女と野獣』や『ライオンキング』等のディズニーミュージカルで活躍していた下村尊則、初演では”日本のアニメミュージカル”初出演だったが、その圧倒的な存在感と歌唱力で舞台の引き締め役となっていたのが印象的であった。その後、ミュージカル『忍たま乱太郎』等で怪演、再演での演技が楽しみである。その他、舞台『攻殻機動隊 ARISE』が控えている兼崎健太郎やミュージカル『黒執事』で活躍の輝馬、『戦国BASARA』毛利元就役の小谷嘉一、ミュージカル『忍たま乱太郎』の樋口裕太ら、旬の俳優が脇を固める。

『今日からマ王!』の大きな魅力は、主人公の有利とその周りを固める美形キャラクターが繰り広げる軽妙洒脱でユーモアとウィットに富んだ会話、剣術や魔術によるアクションシーンではないだろうか。この作品の魅力を、歌あり・踊り・殺陣あり、光と音楽のコラボレーション であっと驚かせる。
原作の世界観を大切にし、なお魅力あふれる魔劇『今日からマ王!』として表現する。また、これまでの原作やアニメのファンのみならず、新たな舞台ファンを獲得し、シリーズ化を目指すという。

また、機会があり、9月の前半に稽古場を訪ねてみた。有利が”やらかした”後、深い眠りに落ちて、目覚めるシーンの芝居の稽古の最中であった。船上の薄暗い小部屋で窓には格子がはめられている、その中にいる、というシュチュエーションだ。俳優陣は台詞はすでにだいたい頭の中に入ってる状況で、演出家がひとつひとつの動き、シーンに”ダメ出し”をしながら、何度も同じシーンを繰り返す。
例えば、小突くところでも、この心理状況なら、と動きの意味を説明し、それに合わせて俳優が何度もやり直す。ここのシーンはたぶん、実際には1分強ぐらいなのだろうか、そこを長い時間をかけて丁寧に構築していった。演出家の机の上には台本の他にコミック・原作本も置かれていた。時にはコミックや原作をめくりながらの作業、緻密な演出作業を行っていたのが印象に残る。本番までには、面白いシーンになるに相違ないと思わせてくれる、そんな稽古場であった。

魔劇「今日から(マ)王!-魔王再降臨-」
(C)喬林知・KADOKAWA/NHK・NEP (C) 2015魔劇製作委員会
《高浩美》
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