9月1日、「サンライズフェスティバル2015 白南風」の一環として『機動戦士Vガンダム』のセレクト上映会が新宿ピカデリーにて開催された。上映前のトークショーでは、ウッソ・エヴィン役の阪口大助さんをゲストに、アニメ評論家・藤津亮太さん司会のもとトークショーが行われた。この日は、9月25日発売のBlu-ray BoxIIに収録のHDリマスター版がいち早く観られるということで、会場には多くのVガンダムファンが詰めかけた。大きな拍手で迎えられつつ登壇した阪口大助さんは、会場のファンを見渡して「みなさんガチな方々ですよね? “ガルグイユ”と言って分かる人ですよね?」とマイナー機体を挙げて会場を沸かした。トークはまずウッソ役に決まった頃の思い出話からスタート。「実はオーディションのとき『機動戦士ガンダムF91』の続編だと思っていて、シーブックと絡むキャラクターなのかな、と思っていたんです」と吐露。さらに収録直前まで合格の通知がなく、ウッソ役と教えられたときは嬉しさよりも驚きのほうが上回ったそうだ。また話題は視聴者に大きなインパクトを与えた“バイク戦艦”へ。阪口さんは「初めて観たときは爆笑しました。でも、あまりに笑い過ぎて富野さんから『なに笑ってんだ!』と怒られてしまいました(笑)」と告白。だが、20年経って今見ると「カッコよく思えるよう評価が変わってきました」と語った。当時のアフレコの雰囲気については「笑いが絶えない楽しい現場でしたね。僕が新人だったこともあって、まわりの先輩が気を遣って空気をつくってくれました」と振り返った。しかしあまりにも愉快な雰囲気だったため富野総監督から「これ、戦争ものなんだよ!」とお叱りがあったそうだ。またガンダムヒロインの中では“悪女”と名高いカテジナだが、阪口さんは「僕は悪女だと思ったことはないです」と語る。その理由を「レコアだってエマだって寝返ってますし、ほかにはニナ・パープルトンもいらっしゃいますから(笑)。なのでカテジナだけ特別悪いという感じはしないですね」と明かした。最終回のカテジナの最後については「素直に感性を発揮させたらエキセントリックな方向に行ってしまった……カミーユと似たような最後でかわいそうですよね」と語った。最後に阪口さんは「当時デビューから1年も経ってないド素人の僕が初めてキャラクターをもらって、全身全霊で演じさせてもらった作品です。とても思い入れ深い作品なので、楽しんでいただけたら幸いです」と語り、イベントを締めくくった。/HGUC Vダッシュガンダム/「『機動戦士Vガンダム』 Blu-ray Box I」発売日: 2015年7月24日発売「『機動戦士Vガンダム』 Blu-ray Box II」発売日: 2015年9月25日発売価格: 各34000円(税抜)発売・販売元: バンダイビジュアル
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