■ アントニオ・バンデラス演じる海賊・バーガー=ビアードは新鮮なキャラクターで
―悪役である海賊バーガー=ビアード役に何故アントニオ・バンデラスを起用したのですか。
P.T
「『スパイキッズ』シリーズの彼が最高によかったからだよ。彼はアクションをしながらもコミカルだった。僕らが必要としていた要素だ。
アントニオは驚嘆すべき役者だからね。バーガー=ビアードの役に彼がもたらしたすべてが僕らを驚かせたし、彼は結局スタントをほとんどすべて自分でやってのけたんだ。彼との仕事はとてもやりやすかった。」
―バーガー=ビアードについては、どのような海賊を思い描いていたのですか。
P.T
これまでの作品で散々見てきたロング・ジョン・シルバー的なありふれた海賊にはしたくなかった。アントニオがそういうものとはまったく違う、新鮮な海賊にしてくれると僕らは確信していた。
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―彼が乗っている海賊船を実際に造られたんですよね。
P.T
そう。あの船を操縦していたスタッフは、ほとんど何も見えない状態で動かしていたんだよ。スクリーン上に映っている海賊船はマストまではすべて実際に造った本物だが、帆はあとから加えた。あの奇妙な乗り物が道路を行き来する様子は、かなり異様だった。初めて見たときは、みんなあっけにとられていたよ。
■ とにかく観る人に大笑いしてほしい映画
―これほど人気のあるキャラクターと彼のユニークな世界を映画化するにあたって、プレッシャーは感じましたか。
P.T
確かに重圧はあったね。何よりも心配だったのは、実写版の見栄えだった。でも前作が作られた10年前に比べると、いろいろな変化があったから、ちゃんとしたものが作れるという自信はあった。
―スポンジ・ボブ・シリーズの魅力とは何でしょうか?
P.T
自分はシリーズに長く携わってきているけど、キャラクター達が非常に個性的でそれぞれの特徴が明白で分かりやすい。だからこそ、脚本作りも楽しいね。例えば、パトリックは必ずこういう行動に出るだろう、スポンジ・ボブはこうするだろう、というふうにね。自分にとってはお決まりのパターンが楽しい。キャラクターそれぞれの特徴や、キャラクター同士の絶妙な絡みとかね。
―本作ではチームワークの素晴らしさが一つのメッセージとなっているかと思いますが、他に込めているメッセージはありますか?チームワークの素晴らしさが最大のメッセージでしたでしょうか?
P.T
主要なメッセージでいえば、チームワークの素晴らしさ、を挙げられると思うけど、とにかく観る人に大笑いしてほしい、ということに尽きるね。人間には笑いが必要だからね。
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―今回の経験を振り返ってどう思われますか。
P.T
楽しくてクレイジーなことをやる最高に素晴らしいチャンスだった。
―日本の観客はこの作品を気に入るかと思いますか?
P.T
気に入ってくれることを願うね。どうやら日本でもスポンジ・ボブは人気になりつつあると聞いたけど。しばらく日本を訪れていないからね。
日本を訪れたのはスポンジ・ボブが日本で紹介される以前だったんだ。知る人ぞ知るという程度だったね。だけど今となってはテレビでも放映されているらしいね。気に入ってくれるといいけどね。日本に限らず世界中で気に入られることを願っているよ。
『スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救WOO(う~)~!』
5月16日(土)よりTOHOシネマズ、イオンシネマにて全国公開(一部劇場を除く)
http://www.spongebobmovie.jp
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