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今夏の話題作「バケモノの子」、声の担当は役所広司、宮崎あおい、染谷将太…豪華15人を発表

細田守監督の最新作『バケモノの子』が、2015年7月11日に全国公開となる。4月13日には、本作の声を演じるメインキャストが一挙に発表された。

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今夏の話題作「バケモノの子」、声の担当は役所広司、宮崎あおい、染谷将太…豪華15人を発表
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  • 役所広司:熊徹
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  • 染谷将太:九太(青年期)
  • 広瀬すずさん:楓
  • 津川雅彦:宗師

■ 広瀬すずさん:楓
声のお仕事は初めてでしたが、会話の尺も決まっているし、自分のニュアンスと絵の表情が微妙に違ったりもするので難しかったです。大きい声を出しているつもりでも、絵とあわせて見るとそうでもなかったりするので、思い切って、より強調して声を出すようにしました。また、台詞以外の吐息やアドリブのリアクションなど、絵にあわせないと違和感が生まれてしまうので、そういったことを考えながらお芝居をしたのは今までにない経験です。アフレコ初日、「人間ってこんなに緊張するんだ」というくらい緊張して、とても焦っていました。共演者の皆さんのアフレコを見学させて頂いて、ずっと勉強していました。【楓】は自分よりも低く堂々とした声の持ち主というイメージ。なかなかうまく表現できず、不安がありましたが、せっかくやらせて頂けるのだから、ちゃんと【楓】を自分のイメージを越えたものにしたいというプライドを持って挑みました。
非現実的な世界観だからこそ、役者さんたちがリアルに近づけることで感動を与えることができる、と今回の経験から学びました。人間の【九太】とバケモノの【熊徹】が本当の親子のようになっていくのも、非現実的な中にもリアルな愛情が描かれていて、これが細田監督の世界観なんだと思いました。監督自身の愛情がそのまま画面に写っている気がします。

■ 津川雅彦:宗師
声だけで表現するのは、カメラの前で芝居するのとは随分違います。セリフを覚えず台本を読みながらできるのは楽なのですが、この身体を使わない分、ニュアンスの表現が何倍も難しくなるし、音色でキャラクターが決まってしまうわけですから、少しオーバーなニュアンスでも丁度よかったりもします。そこの塩梅が難しいです。
細田監督は、バケモノ界を束ねる【宗師】には、「品」が必要だと言われました。粗暴な【熊徹】と、バケモノの世界では異端な人間の子【九太】の二人を【宗師】が無条件で好きになることを通じて、まずこの二人が何かやりそうだと観客に期待して貰うことが必要だからです。【宗師】の品が観客の期待への保証になる訳です。品は技術で表現出来るものではありません。これまでの役者人生を通じて培った最高値のプライドを持って反映したつもりです。私は不器用ですから、努力しなければならなかった役者です。だから、努力の中にこそ本当の品が生まれることを信じています。
これからの俳優は実人生での生き方こそが観客に問われると思ってきました。でも現場では100%、細田監督を頼りに演じました。こんなに演出家を頼りにして芝居したのは初めてです。

■ リリー・フランキー:百秋坊
細田監督と最初にお会いしたのは10数年前のCMの仕事でしたが、今回映画のアフレコで再びご一緒させて頂き光栄でした。細田監督の作品は、監督ご本人に凄くリンクしていて、ご本人が邪気のない方だというのが、作品をご覧頂ければよく分かるのではないかと思います。例えば、絵も美しいし、出てくるキャラクターもみんな活き活きしてますから。
現場では、監督の中にある確かな正解に向かって丁寧に演出して下さいました。私が演じた【百秋坊】という役は大泉さん演じる【多々良】、役所さん演じる【熊徹】の3人と幼なじみのような間柄なんですが、みんなで一緒に演じていると、だんだんキャラクターと僕らの顔が似てきているような不思議な感覚になりました(笑)。
『バケモノの子』のお話の面白いところは、バケモノではなく、人間の方に悲哀や闇があることを描いているところでしょうか。なんなら、バケモノたちの世界の方が、人間にとっての理想世界なんじゃないかとすら感じましたね。

■ 大泉洋:多々良
アニメの声の仕事は何度かさせて頂いていますが、1人で収録していることが多かったので、実写でもなかなかご一緒できないような豪華な共演者の方々と一緒にアフレコが出来て本当に楽しかったです。しかし、毎回声の仕事は難しくて慣れないですし、今回の作品は出番、台詞量が凄く多かったので大変でした。
僕が演じた【多々良】という役は、主人公【熊徹】の幼なじみで、仲間の【百秋坊】と共に、この物語の語り部的な存在です。
細田監督は今回初めてご一緒したのですが、演出がすごく丁寧で、脚本もご自身で作られているので指示が非常に的確でした。監督から頂いたアドバイスで、皮肉屋な中にも聡明さと愛情深さを持つ、【多々良】という役の多面性を理解することが出来きました。
細田監督の作品は、リアルな現代社会の人間を描いていて、メッセージ性もあり、なおかつエンターテイメントとしても楽しめる素晴らしい作品だと思います。
『バケモノの子』も、まだ完成前ですが、間違いなく名作だと思います。

■ 山路和弘:猪王山
声の仕事はたくさんしているのですが、絵コンテの台本というものを僕は初めて頂いたので、寝る前に読み出したら面白くて、気がついたら朝になってしまいました。細田監督の絵コンテは、その緻密さに圧倒されます。
監督の中で作り上げられた世界観に、声を入れることができるんだと、ものすごく楽しみにして現場に来ました。今回はこれまでの声優業を一旦忘れて挑みました。アフレコの仕事は尺があることが一番大きいんですが、この作品では、たとえ尺が合わなくても、感情を込める方が大事なんじゃないか、という気持ちで演じました。
《animeanime》
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