■ 課題の講評。加藤氏が大切にしていること第2部は事前に提出された課題の講評と実演だ。課題は二つ。◇TVアニメ『妖怪ウォッチ』第1話でケータがガシャガシャマシンを見つけ、ウィスパーの声に”お金を入れろ”と促されます。そのあと、アニメ本来の展開とは違い、『ガシャが壊れていることが発覚』する場合、あなたならどのようなコメディーにするか、執筆してください。そのシーンから、ケータとウィスパーが家路につくまでを書くこととします。◇『劇場版アイカツ!』で、本編では描かれていない『大スター宮いちごまつりを観に来てくれるよう、大空あかりが神崎美月を説得するシーン』を書いてください。『妖怪ウォッチ』の講評コメントで重要だと思われるものをいくつか紹介する。【子どもの価値観を意識しているか】ガシャに100円を入れて戻ってこないとしたら、子どもはどう反応するのか。【視聴者の目線をもっているか】普通に疑問に思うようなことをちゃんと取り扱い、更にはギャグにできているのか。【名乗りや初登場は早めに】登場キャラクターはもったいぶらずに出してから話を発展させる。【キャラの第一声はキャラの方向性を決める】加藤氏はできるだけ印象的な第一声を心がけているのだという。【キャラの感情の流れには十分に気を遣う】展開は突飛でもいいが、キャラクターの感情、生理をおざなりにしないことは重要だという。続いて『アイカツ!』では、加藤氏が実際に課題のシーンをリアルタイムに書き進めていくという時間となった。こちらも重要なポイントを紹介する。【印象的な場所で展開させる】展開させようとするシーンに適さない場所にキャラクターがいるのなら、移動させるべき。【細かい芝居をさせる】『アイカツ!』では心理描写も大切にしている。どうリアクションするのか、目線はどこか等々、細かく芝居をさせている。【不要なシーンは書かない】初対面の二人に必ず自己紹介の挨拶をさせる必要はなく、時間経過や場所移動を挟むことで、「二人は名乗り合った」と想像させることは可能。
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