「ソードアート・オンライン」伊藤智彦監督の絵コンテ ワークショップ 演出の極意を明かす   | アニメ!アニメ!

「ソードアート・オンライン」伊藤智彦監督の絵コンテ ワークショップ 演出の極意を明かす  

AnimeJapan 2015では『ソードアート・オンライン』の監督を務めた伊藤智彦氏による、絵コンテのワークショップが開催された。その様子を紹介する。

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「ソードアート・オンライン」伊藤智彦監督の絵コンテ ワークショップ 演出の極意を明かす  
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AnimeJapan 2015では、第一線で活躍するさまざまなクリエイターを招いての、ワークショップ形式の講座が多数行われた。本稿では、『ソードアート・オンライン』の監督を務めた伊藤智彦氏による、絵コンテのワークショップを紹介する。 
伊藤氏はマッドハウスに入社し演出を担当、その後『時をかける少女』や『サマーウォーズ』で助監督を務めると、2010年には『世紀末オカルト学院』で監督デビュー。最近ではA-1 Picturesで『ソードアート・オンライン』シリーズ、『銀の匙 Silver Spoon』で監督を務める、現在のアニメシーンを代表するクリエイターの1人だ。

今回のワークショップでは、課題となるシナリオをもとに、受講者が該当シーンの絵コンテを事前に作成。届いた絵コンテを伊藤氏が見て、気になった箇所をアドバイスしていく形式で進んだ。なお、受講者に宿題として提出されていた課題は、『ソードアート・オンライン』でキリトがアスナに対して「結婚しよう」と告白するシーンだった。
すでにアニメ化されているシーンとあって、受講者は一様に、実際のアニメに引っ張られないよう、独自性を出すことに注力している様子だった。

伊藤氏がまず指摘したのは、キャラクターのアクションだ。該当シーンにはキリトがアスナの頬に手を当てる描写があるが、手のひらで触るのか、指でつつくのか、あるいは手の甲を当てるのかで見え方も変わると説明。
この場合、「こんなキャラクターになってほしい」という狙いも込めてアクションさせることが大切だと伊藤氏は語った。

キャラクターの関係性という点では、アングルひとつをとっても印象はまったく異なるという。どのキャラクターにフォーカスを当てるかで見える関係性も変わってくるため、注意が必要であると話した。
特に絵コンテに慣れていない人はフォーカスの当て方が朧げになりがちだと伊藤氏は話す。脚本に書かれていることをそのまま再現するのではなく、最初に誰目線で物語を描くかをしっかり考え、そこから自分なりに組み立てることが重要だそうだ。

また伊藤氏が理想とするカットは、あくまでも1カットにすべての情報を詰め込むことであると語る。
不慣れな人はひとつひとつの情報をカットごとに分けてしまうことが多いそうだが、その必要はまったくないとアドバイスを送った。これに関連して、喋っているキャラクターを映す必要もないそうで、景色を映している間に会話を進行させるなど、あえて段取りを省略することも、ストーリーを繋げる際には重要だという。

このような講義が90分に渡り、たっぷりを行われた今回のワークショップ。講義の中では受講者からさまざまな質問も飛び出していた。
受講者は技術的な内容から、「絵が下手だけどアニメ業界に入るにはどうしたらいいか」など、思い思いの質問をぶつけていた。伊藤氏もすべての質問に対して丁寧に答えており、アニメ業界を目指す受講者にとって、貴重な時間となっていた。
《ユマ》
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