NHKエンタープライズとアニメーションスタジオ・STUDIO4°Cのタッグによる新作短編アニメ『Future Kid Takara』が制作され、2025年9月25日に「大阪・関西万博」こと「2025年日本国際博覧会」内で世界初上映されることが決定した。地球温暖化や気候変動について総合的に学べる完全オリジナルストーリーを約5分・全11話で描くもので、主人公の未来の子どもタカラ役を梶裕貴が務める。発表に伴い、特報映像とポスタービジュアルも公開された。
『Future Kid Takara』は深刻化する気候危機を受け、長年にわたり地球の気候危機を伝え解決策を訴えるドキュメンタリーを制作してきたNHKエンタープライズと、映画『海獣の子供』や『映画 えんとつ町のプペル』、 今夏公開予定の映画『ChaO』などで世界的な人気を誇るアニメーションスタジオ・STUDIO4°Cがコラボレーションして制作するもの。アニメーションとリアル映像で構成される、地球温暖化学習に役立つオリジナルストーリーを描く新作短編アニメだ。
2100年からタイムワープしてきた未来の子どもタカラが、サラやその仲間たちと一緒に温暖化の影響が出ている地球を探険する。そして、この美しい地球を守るために、我々が今できる様々なアクションを起こすことに目覚めていく。約5分・全11話からなり、今後、教材として学校の授業に活用するためのワークシートもあわせて開発する予定とされている。

主人公のタカラ役は、『進撃の巨人」エレン・イェーガー役や『僕のヒーローアカデミア』轟焦凍役、『ハイキュー!!』孤爪研磨役など数々のアニメで活躍する人気声優の梶裕貴が務める。サラ役は、映画『火の鳥 エデンの花』コム役で好評を博し、大河ドラマ『べらぼう』にもあやめ役で出演する子役の吉田帆乃華が担当する。
発表に伴い公開されたティザーポスターには主人公タカラが描かれ、「この美しい地球を未来につなげるために」というメッセージを元気いっぱいに我々に伝えている。そしてその背後には、タカラのアイテムである飛行機ランフォが悠々と地球の周りを飛んでいる。
さらに映像初お披露目となる特報映像ではアニメとリアル映像で構成されたシーンが切りとられ、サラがタカラと一緒にランフォに乗り、温暖化の影響が出ている地球に探険に出る瞬間が収められた。アニメで地球温暖化を学べる、画期的なプロジェクトに期待が高まる。
NHKエンタープライズとアニメーションスタジオ・STUDIO4°Cのタッグによる新作短編アニメ『Future Kid Takara』は、「SDGs」の10年目の誕生日にあたる記念日の2025年9月25日、「大阪・関西万博」のEXPOホールにてワールドプレミアとなる世界初上映が行われる。
当日、万博への来場者は無料で観覧できるが、イベントへの事前予約が必要となる。予約方法などの情報については、万博公式サイトの予約システムにて確認を。イベント詳細は後日、『Future Kid Takara』のサイトにて発表される。
<以下、コメント全文掲載>
企画プロデューサー:田中栄子(STUDIO4°C)
2100年から来た「未来の子どもタカラ」とその仲間たち。この愛しいキャラクターは、キックスターターというクラウドファンディングによって開発がスタートしました。賛同してくださった方々に心より感謝します。
今回、まずは地球温暖化について学べる5分サイズのアニメとして子どもたちに届けることが決まり、科学者や教育の専門家から助言を受け、NHKエンタープライズと共に作り上げてきました。ファンタジーでありながら価値あるメッセージを提唱できる作品となっています。本作品の監督:佐野雄太氏がアニメの監督を目指した1番の理由は、アニメーションの力は世界を変えることができると信じたからです。この作品が子どもたちの、そして世界の人々の意識を少しでも変えることができたなら、こんな素晴らしいことはありません。未来の地球のためにこの作品を捧げたいと思います。
企画プロデューサー:堅達京子(NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー)
私は長年、気候危機を伝え、解決策を訴えるドキュメンタリーを制作してきました。このプロジェクトは、2021年放送のNHKスペシャル「2030 未来への分岐点」にSTUDIO4°Cの田中栄子社長が共感してくださったことから始まりました。「今ならまだ間に合う! 未来は変えられる!」日本が誇るアニメの力を使って、子どもたちにその思いを伝えられないか。報道出身の私にとってアニメは初挑戦。一方、田中社長は「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」でプロデューサーを務め、その後、STUDIO4°Cを設立し「海獣の子供」や「映画 えんとつ町のプペル」など子どもたちの心に届く作品を作り続けてきた方です。この出会いで、業界の垣根を越えたスペシャルチームが結集。試行錯誤の末に、ワクワクするアニメに、今の地球で起きている異常気象や気候危機解決への取り組みを紹介する映像を組み合わせた、ユニークでインパクトのある作品が生まれました。この美しい地球を未来につなげるために、一人でも多くの子どもたちに届くよう願っています。
梶裕貴/タカラ役(2100年からタイムワープしてきた子ども)
この度、タカラの声を担当させていただきます、梶裕貴です。
日本が誇る文化であり、これからの未来を担うアニメーションという コンテンツ。今回、大阪・関西万博で初公開されるオリジナルアニメに、声優として参加させていただけたことを心から光栄に思っております。
演じさせていただいたタカラは、未来から来た子ども。まさに、好奇心とエネルギーに満ちた子どもたち=宝物のような輝きを持ったキャラクターです。描かれているドラマに対し、ピュアな気持ちを持って、真正面から向き合いました。幅広い世代に響くであろう本作。公開をどうぞ楽しみにお待ちください!
吉田帆乃華/サラ役(現代の子ども)
サラはポジティブな女の子で「そのままの自分でやってください」と言って頂いたので安心しましたが、収録はやっぱりすごく緊張しました。
今まで環境問題についてあまり気にしたことがなくて、しっかり考えたことがありませんでした。ただ、「暑いなぁ」と思っていただけでした。地球を守るために自分たちにできることは何か。今、学校の授業一環で食品ロスの勉強をしているので、環境問題についてもみんなで意見を出し合ってみたいと思いました!この作品を見て頂き、環境問題を知って、一緒に考えていきたいです!
■プレミアム上映
今なら未来を変えられる!「Future Kid Takara」アニメ上映会
開催日時:2025年9月25日(木)15:00~16:30
場所:大阪・関西万博(夢洲)EXPOホール「シャインハット」(1900名)
※当日、万博に来場いただいた方は、無料で観覧できます。ただしイベントへの事前予約が必要です。
※予約方法などの情報については万博公式HP(予約システム)にてご確認ください。イベント詳細は、後日、Future Kid TakaraのHPにて発表いたします。
来場日時予約開始:3月25日(万博全体での日付指定入場枠 先着順)
本イベント予約:
【第1回申し込み期間】6月25日~7月24日
(応募多数の場合は、7月25日 抽選)
【第2回申し込み期間】8月25日~9月17日
(応募多数の場合は、9月18日 抽選)
【作品情報】
タイトル:『Future Kid Takara』(約5分×11話)
アニメーション制作:STUDIO4°C
監督:佐野雄太(「映画 えんとつ町のプペル」アニメーション監督)
キャラクター原案:木村真二
脚本:小原信治
プロデューサー:長谷川舜
企画プロデューサー:堅達京子(NHKエンタープライズ)
企画プロデューサー:田中栄子(Beyond C./STUDIO4°C)
ロゴデザイン:太刀川英輔(NOSIGNER 公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会理事長)
科学監修:江守正多(東京大学未来ビジョン研究センター教授)
教育監修:阿部 治(公益社団法人日本環境教育フォーラム理事長)
(C)Beyond C./Future Kid Takara 製作委員会