「大阪・関西万博」こと「2025年日本国際博覧会」に、パソナグループによるパビリオン「PASONA NATUREVERSE」が出展される。このパビリオンのナビゲーター(案内役)として、ブラック・ジャックの手によって生まれ変わった新キャラクター「ネオアトム」が登場することがわかった。手塚プロダクションが制作した特別ショートムービー「ネオアトム誕生」が上映され、来場者を「NATUREVERSE」の世界へと案内する。

「ネオアトム」は、1966年に終了したTVアニメ『鉄腕アトム』の最終回の「その後」の物語を描いた、1972年4月から9月にかけて「小学四年生」に連載されたマンガ『アトム還る』を原案とするキャラクターだ。

21世紀前半、自らの命と引き換えに地球を守ったアトムが22世紀になって宇宙空間を彷徨っているところを発見され、ブラック・ジャックの執刀により「iPS心臓」が装備され誕生した、という背景設定がなされた。技術と人間と大地の調和という、「NATUREVERSE」のシンボル的な存在を務める。

手塚プロダクションが制作し、音楽を千住明、ナレーションを平原綾香が手掛ける特別ショートムービー「ネオアトム誕生」では、人類に迫る危機を回避するべく暴走するスペースコロニーに立ち向かったアトムが、長い年月を経たのちブラック・ジャックに助けられ……という完全オリジナルストーリーが描かれる。「PASONA NATUREVERSE」限定公開となる「ネオアトム」誕生の物語を、ぜひ迫力のフル3Dアニメーションで体感してみたい。
桑原智監督をはじめ音楽を手掛けた千住、医療監修を務めた澤芳樹、ナレーションを担当した平原からコメントも寄せられた。

パソナグループによるパビリオン「PASONA NATUREVERSE」で特別ショートムービー「ネオアトム誕生」が上映される、「大阪・関西万博」こと「2025年日本国際博覧会」は2025年4月13日に開幕する。パビリオンの詳細は公式サイトまで。
<以下、コメント全文掲載>
桑原智監督
青く美しい奇跡の星『地球』
私たち人間は地球に住む生命のひとつにすぎません。その人間のエゴイズムにより、地球は、地球に住む生命は、危機的な状況に陥ろうとしています。
私たち人間は、人が人を思いやる心、自然を愛し慈しむ気持ち、全ての生命に対しての尊敬と愛情、そんな大切なことを忘れてしまっているのではないでしょうか?そして、これら無くしては我々人間は、地球の住人として認めてもらえないのではないでしょうか?
今回の映像は人間が生み出した地球の危機的な状況に、アトムがひとり立ち向かい闘う物語です。原作者である手塚治虫先生が残してくれた大切なメッセージを、この映像で感じ取って頂ければ幸いです。地球の未来は自らの手で変えることが出来るし、変えなくてはいけない、それが出来るのは人間であるのですから。
千住明
地球を守るためロボットのアトムが立ち向かう。人間とロボットの共生も今や夢ではありません。手塚先生のメッセージは強力に存在します。「鉄腕アトム」、僕が3歳で出会った白黒のブラウン管のヒーローは、その後の人生の指標でもありました。今、新たに生まれ変わる「ネオアトム」の音楽を担当させていただき、喜びと責任を感じます。アトムを夢見た60年をかけて、この音楽を創りました。
澤芳樹
手塚プロダクションの制作してくれたオープニングのアニメーションは、とても臨場感があふれ感動的です。特にアトムがブラック・ジャックによって助けられるシーン等、私も監修させていただきましたが、手術の描写から医師の気持ちを表す表現に至るまで、細部までこだわり、丁寧に作られています。 パビリオンに来場される皆様に、「いのち」の尊さや感動を感じていただける素晴らしい映像です。「いのち、ありがとう」と感じていただければと思っております。ぜひ万博会場のPASONA NATUREVERSEへお越しください。
平原綾香
ショートムービーを見たとき、涙が溢れました。鉄腕アトムとコラボレーションすることが、デビュー前からの私の夢だったので、21年という長い時間が経ちましたが、こうやって夢は叶うものなんだととても嬉しいです。しかし、まだ実感が湧きません。デビューしてから今まで、歌手活動の他にも、ナレーションや吹き替え、声優など頑張ってきましたが、今回の万博でも、歌だけでなく特別な映像のナレーションにも参加できて、とても幸せです。
■ PASONA NATUREVERSE特別ショートムービー「ネオアトム誕生」概要
【スタッフ】
監督:桑原智
音楽:千住明
脚本:森田眞由美
アニメーションプロデューサー:大澤宏志
クリエイティブディレクター:石渡正人
統括プロデューサー:日高海
医療監修:澤芳樹
【キャスト】
アトム/ネオアトム:津村まこと
ブラック・ジャック:大塚明夫
お茶の水博士:茶風林
ナレーション:平原綾香
(C)Tezuka Productions