ゆうばりファンタスティック映画祭 グランプリは「今月のあの日」と「メークルーム」
ゆうばりファンタスティック映画祭2015は、盛況のうちに幕を閉じた。25周年でもあり、アディーレ会館ゆうばりで行われる最後の映画祭とあり、大きな盛り上がりを見せた。
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インターナショナルショートフィルムコンペティションのグランプリは、ジラッサヤー・ウォンスティン監督の『今月のあの日』。ファンタスティックオフシアターコンペティションのグランプリは森川圭監督の『メークルーム』となった。
ショートフィルムコンペティションでは、昨年の開設以来のトレンドなのか、アニメーション作品が健闘した。ゆうばりファンタでは上映作品では実写作品が大きなウェイトを占めるが、この中で最優秀芸術賞3作品中2作品をアニメーションが占める結果になった。
『Green Grows』で優秀作品賞を射止めた白田明日香監督は、大学卒業後、こつこつと自らの作品を作り上げて、今回の栄冠を射止めた。ほぼ一人で20分の尺を持つ、これほどのアニメーション作品を作り仕上げたことに驚く。
同じく最優秀芸術賞を受賞した『恵まれたマシーンV』は、ギル・アルカベッツのスワンプを彷彿とさせる作品ながら、独自の世界観で観客を魅了した。
優秀作品賞以外にも、アレクサンドラ・ヘツメロヴァー監督の『NYTHOPOLIS』、井上智文監督の『eggs』、坂本直也監督の『NEKKO WORK』、タチアナ・モシコーベ、マリア・モシコーベ監督の『ワイヤー』、宮澤真理監督の『Decorations』とインターナショナルショートフィルムコンペティションノミネート作品前20作品の中で大きな割合をアニメーション作品が占める。現在のアニメーション作品の存在感と充実ぶりが強く感じられた。
次年度以降のゆうばりファンタの開催場所は決まっていない。しかし、夕張市長をはじめ、市民の方々、そして映画、アニメを愛するクリエイター達の熱い思いが、新しい四半世紀を切り開いていく確信をもったクロージングセレモニだった。
[星野一軌]