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TVアニメ『アカメが斬る!』小林智樹監督インタビュー 後編 最終話を迎えたいまだから

テレビアニメ『アカメが斬る!』原作がない状態で個性的なキャラクターたちが活躍した。動かしていく過程でどのような悩みがあったのか、引き続き小林監督に話を伺った。

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―キャストのみなさんについてですが、アカメとタツミの2人は新進声優を起用し、他のナイトレイドのメンバーはベテラン勢という構図がとても面白いなと思いました。

小林
ベテラン勢については偶然です。タツミはナイトレイドの中で一番若くて、言ってみれば平社員的な立場なので、そこは声優の立場が逆転しないほうがいいという考えはありました。
現場での立場的なものは伝わったりすることもあります。タツミは周りからいじられるキャラクターですので、若い人でぴったりの人がいればそれがベストかなと。そう思っていたら斉藤壮馬さんがぴったりとハマってくれましたね。アカメの雨宮天さんも新鮮な感じが出るといいなと思いました。

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―24話すべて放送し終えた今、振り返ってみていかがですか?

小林
うーん、長かった!(笑) ちょうど2年前に企画がスタートしてこの12月に放送終了しました。最後のほうは少しバタバタしてしまったので、もうちょっとスムーズにやれたらよかったなと思います。
本当にスタッフが頑張ってくれた作品でした。23話もそうですが、かなり大変な状況の中スタッフが良くやってくれたので、その辺りをまた見てもらえると嬉しいですね。

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―スタッフの方々の尽力、特に最後のほうでは画面から伝わってきました。

小林
前半は原作の絵からズレないように生かした形で進行していますが、後半は原作のマンガがないので絵作りですごく悩みました。正直に言ってしまえば後からマンガが出てくるので、その時に負けたくないと思っていました。
原作はすごいなと思うところがたくさんあります。絵コンテが終わりギリギリのスケジュールでこれから作画に入るタイミングで「これから原作はこうなります」と絵があがってきて、それを見て絵を変更したこともあります。
シュラが死んだ時に大臣が「まぁいいか」と言い切っちゃうシーンはまさにそれです。アニメではあそこまでやっていなくて、田代先生の画面の持って行きかたが素晴らしかったです。

―最後に、読者にメッセージをお願いします。

小林
自分の中では17話「呪縛を斬る」のチェルシーの話では絵作り的にインパクトを感じています。ぜひまた見ていただければ。Blu-rayやDVDでまた楽しんでもらえたら嬉しいです。

―今日は、ありがとうございました!

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『アカメが斬る!』
http://akame.tv/
《川俣綾加》
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