「かぐや姫の物語」が米国アカデミー長編アニメーション賞ノミネート 最優秀賞へ期待かかる | アニメ!アニメ!

「かぐや姫の物語」が米国アカデミー長編アニメーション賞ノミネート 最優秀賞へ期待かかる

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2015年1月15日(現地時間)、米国・ロサンゼルスにて映画芸術科学アカデミーは第87回米国アカデミー賞全24部門の候補を発表した。このうち長編アニメーション部門(Best Animated Feature Film)のノミナート5作品のひとつとして、日本の高畑勲監督『かぐや姫の物語』が選ばれた。『かぐや姫の物語』以外の4作品は、『ベイマックス』『The Boxtrolls』『ヒックとドラゴン2』、そして『Song of the Sea』である。
映画芸術科学アカデミーは事前に選考対象として20作品を挙げていたが、この中から勝ち残った。一方、前評判の高かった『LEGO ムービー』がノミネートに残らず、米国の映画メディアを驚かせている。また選考対象に含まれていた西久保瑞穂監督の『ジョバンニの島』もノミネート入りは逃した。

最有力候補とも言われた『LEGO ムービー』の落選は、2014年には3DCGアニメーションの本数が多く票が割れたこと、アニメーション部門の審査投票者が必ずしも大作映画を好まないことなどが分析されている。さらにノミネートが確実視されていた『LEGO ムービー』を避け、敢えて他作品の応援で投票した人がいたことも考えられる。
いずれにしても、当初より『LEGO ムービー』と共に有力候補とされている『かぐや姫の物語』が長編アニメーション賞を受賞する可能性は増したとみられる。

『かぐや姫の物語』は、2014年10月17日にGKIDS配給で米国公開され高い評価を獲得した。これまでにロサンゼルス映画批評家協会賞(アニメーション映画部門)、ボストン映画批評家協会賞(アニメーション映画部門)、トロント映画批評家協会賞(アニメーション映画部門)も受賞している。
日本からの長編アニメーション部門のノミネートは、第75回の『千と千尋の神隠し』、第78回の『ハウルの動く城』、第86回の『風立ちぬ』のみでいずれも宮崎駿監督作品、高畑勲監督はふたり目となる。また、受賞は『千と千尋の神隠し』だけで、もし『かぐや姫の物語』が受賞すればそれ以来だ。

高畑勲監督はノミネートにあたり以下のようにコメントを発表している。
「「かぐや姫の物語」が、アカデミー賞長編アニメーション映画部門にノミネートされたことを光栄に思います。
ノミネートしてくださったアカデミー会員の方々、この作品を高く評価して下さった方々、そして北米での公開に協力して下さった方々に心から感謝します。
そして、この作品に関わった全てのスタッフに感謝します。 高畑 勲」

他の作品では、『ベイマックス』はディズニー・アニメーション・スタジオの最新作、現在国内で大ヒット中だ。日本カルチャーを大きく取り入れたのも特徴である。『The Boxtrolls』はストップモージョン・アニメーションで世界的に知られるライカの作品、『コララインとボタンの魔女』、『パラノーマン ブライス・ホローの謎』に続き高い評価を得ている。『ヒックとドラゴン2』は、ドリームワークス・アニメーションのヒット作の続編で竜が共存する島々に住む、主人公たちの冒険を描く。
最も日本で知られていない作品は、『Song of the Sea』だろう。前作『The Secret of Kells』でもアカデミー賞にノミネートされたトム・ムーア監督の作品である。アイルランドの神話をモチーフにした同国の映画だ。米国での映画配給は『かぐや姫の物語』と同じGKIDSが手がけた。GKIDSは2作品をアカデミー賞の候補に送り出したことになる。また『The Boxtrolls』も含めると、インディペンド系の作品が3本とノミネートの過半数となった。

アカデミー賞の授賞式は、2015年2月22日にハリウッドにあるドルビーシアターで開催される。この場で今回の各部門のノミネートの中から受賞者、受賞作品が発表される。2014年の映画賞レースのフィナーレを飾るものになるだろう。
高畑勲監督の『かぐや姫の物語』の活躍も期待される。日本の映画、アニメ関係者からも注目を浴びるに違いない。

第87回米国アカデミー賞
(ACADEMYOFMOTIONPICTUREARTSANDSCIENCES 87thANNUALACADEMYAWARDS)
/http://www.oscars.org
《animeanime》
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