人気のロックバンド・BUMP OF CHICKENが今年行ったライブツアー「WILLPOLIS 2014」のBlu-ray、DVDが2015年2月4日にリリースされる。その発売に先駆け、ライブの模様を新たに編集したドキュメンタリー映画『BUMP OF CHICKEN“WILLPOLIS 2014”劇場版』が2014年12月5日(金)より2週間限定公開される。 この上映ではドキュメンタリー映画に加えて、もうひとつ注目の作品が登場する。併映作品に山崎貴監督が手掛けた『WILLPOLIS』が選ばれた。本作はツアーオープニングアニメーションとして制作されたもので、その完全版となる。こちらも注目の仕上がりを見せている。
ライブツアー「WILLPOLIS 2014」は全20公演で約25万人を動員。最終日にはバンド初となる東京ドーム単独公演を行った。結成20年を迎えるBUMP OF CHICKEN の新たな歴史を刻むライブを大いに盛り上げた。 映画『BUMP OF CHICKEN“WILLPOLIS 2014”劇場版』は、そのライブを追ったドキュメンタリーとツアーオープニングアニメーションの完全版の二部構成で製作された。ドキュメンタリーパートを担当したのは、彼らのミュージックビデオを数多く手掛けてきた番場秀一監督だ。気心しれた間柄だからこそカメラに収めることができたメンバーたちの本音や素顔を捉えている。
[コメント] BUMP OF CHICKEN 2014年、僕達はライブツアーをしました。全国各地で最高のお客さん達に迎えて頂き、最高のツアーになりました。その模様を番場監督がドキュメンタリーにしてくれました。山崎監督がつくったライブのオープニングムービーの完全版も上映します。皆さんに見て欲しいです
山崎貴監督 BUMP OF CHICKENとのコラボレーションはいつも禅問答みたいなんです。たとえばこの短編映画を制作する発端になったミーティングでは、ツアータイトルとして思いついた「WILLPOLIS」とはどういう街なのか、そしてどういう人たちが住んでいるのか、なんてことはあまり具体的には話してくれなかった。 でも彼らの心のうちで表現したいことはわかるように話してくれる。それがすごく面白いですね。4人の思い描いていることを具現化するのが、僕の仕事なんです。 そのときから、「WILLPOLIS」はすごくファンタジックな映像になるだろうけれど、実はすごく日常感もあるものにしたいと思っていました。「目に見えているものがすべてじゃない」という作品にしたいなと。だから口では伝えづらいストーリーになっているかもしれません。 普段の僕の仕事ではいろんな人にわかってもらえやすいような作品を作っていると思うんですけれど、BUMP OF CHICKENとのコラボレーションはバンドの流儀に則った、一元的に捉えられる作品ではないものにしたい、といつも感じます。
松坂桃李さん BUMP OF CHICKENの皆さんの中で3年前から始まった「WILLPOLIS」という概念を表現する作品に自分が出られた喜びを、今強く感じています。 監督から絵コンテをいただいたときから、自分が寝る前に想像するような、ワクワクする物語になるだろうなと感じていて。自分の中で勝手にキャラクターの仮設定を作ったりして、現場に臨みました。 主人公の「モーリ」を演じるにあたっては、パフォーマンスキャプチャ用のスーツとヘッドカメラを着けたのですが、初めての経験でとても面白かったです。ですがメンバー皆さんが同じスタジオにいて観ていたので、最初はすごく緊張しました(笑)。 完成した短編映画「WILLPOLIS」を見ると、確かに自分が演じたキャラクターなんだけれど、自分とは別の存在としてちゃんと命が宿っているように見えて、すごく不思議でもあり、感動もしました。
《高橋克則》