9月3日から5日まで、パシフィコ横浜でCEDEC2014が開催された。CEDECはコンピュータエンターテインメントの開発者のためのコンファレンスで専門家向けの講演やセミナー、ワークショップが多数並ぶ。本来はゲームが中心であるが、CGでの映像表現、技術の近さからアニメーション関連のプログラムもある。 9月4日夕方に行われた「『楽園追放 -Expelled From Paradise-』にみるCGアニメの制作フロー」もそのひとつだ。2014年11月15日公開の劇場アニメ『楽園追放 -Expelled From Paradise-』のメイキングをグラフィニカのスタッフが披露した。 『楽園追放 -Expelled From Paradise-』は、監督に水島精二氏、脚本に虚淵玄氏を起用、東映アニメーションが製作する話題作だ。アニメーション制作をグラフィニカが担当する。グラフィニカは、『青の6号』や『戦闘妖精雪風』などで定評があったゴンゾのデジタル部門の流れを組むCG・VFXスタジオである。当日のセッションは、国内のCGアニメーションの老舗であるグラフィニカが、いまCGアニメーションで何が出来るのか、何を目指すのかを語る興味深いものであった。