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『機動戦士ガンダムUC』福井晴敏インタビュー(ストーリー担当) 5年の歳月を経て完結 後編

『機動戦士ガンダムUC』完結を機にしたストーリーを担当の人気作家・福井晴敏さんインタビュー。後半は、『ラプラスの箱』とラプラス事件の発想の源や作品に対する思い入れを語っていただいた。

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■ 人間の、人間たるところ

―小説の中に込めた先生の“思い”や“願い”ともあったと思います。それはどういったものだったのでしょうか。アニメでも、その“思い”は伝わりましたか。

福井 
俺が考えつく限りのことはやったつもりです。今までガンダムは、UCも含めて、いつか辿り着く完成されたニュータイプの地平を目指して諦めず生き続けよう、といった話だったわけです。今回、バナージは最後に神様みたいになってしまう。完成されたニュータイプになったのかも知れない。
「よかったね、おめでとう」となってもいいのに、全然そういう気分にならないのはなぜか。それを皆さんに考えてもらいたいんです。「なんで行っちゃうんだよ!」って誰もが思う。すごく矛盾しているんです。でも俺はその矛盾こそが人間の人間たるところ、愛すべきところだと思うんです。

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―UCを終えた先生にとって「ガンダム」とはどのような存在ですか。

福井 
でも、まだやっぱり過去にはなってないですよね。

―進行形ということですね。

福井 
そうですね。劇中で散々言った「可能性」というものはあるなと思いました。邦画もアニメもマーケティングと効率主義を推し進めていくと商品にならざるを得なくなる。
そうした中でガンダムは、人間をキチンと描きながら物語っていける、その可能性をすごく感じます。質感を持っていたり血肉の通った人間たちが紡ぐドラマというものを本当に作り難い世の中にあって、ガンダムは宇宙世紀の世界観を含め、まだまだしっかりと語ることができるすごく希有な存在です。『作品』という可能性の灯火を繋いでいける希有なアニメだと思います。

―上映時の舞台挨拶などでも福井先生は触れておられましたが、2010年に上演された朗読劇『赤の肖像~シャア、そしてフロンタルへ~』に対応する形で、朗読劇『白の肖像』も構想中とのことですが。

福井 
うん、どうなんですかね。ははは(笑)。
こんなことをしようかなって、頭の中で考えてるところですね。

―この先、福井先生がまたガンダムに携わられる事を期待してもいいのでしょうか。

福井 
楽しみにしていて下さい。「可能性」があるかぎり。

『機動戦士ガンダムUC』
公式サイト / http://www.gundam-unicorn.net/

《animeanime》

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