「超時空要塞マクロスII」 タカヤマツトムさん(ヒビキ役)&笠原弘子さん(イシュタル役)22年ぶりのヒーロー×ヒロイン対談 後編 3ページ目 | アニメ!アニメ!

「超時空要塞マクロスII」 タカヤマツトムさん(ヒビキ役)&笠原弘子さん(イシュタル役)22年ぶりのヒーロー×ヒロイン対談 後編

『マクロスII』主人公のヒビキ役を演じた高山勉(現・タカヤマツトム)さんと、イシュタル役を演じた笠原弘子さんに対談していただいた後編はキャラクターにまつわる思い出が次々と登場する。

インタビュー
■ 『マクロスII』から受け取ったもの

―『マクロスII』を22年経った今見返す、または初めて見るファンの方へ見どころのご紹介をお願いします。

笠原
『マクロス』って歌あり、戦闘シーンあり、若者の成長ありと盛りだくさんですよね。

タカヤマ
それを30分6本でやろうっていうのが大変な作業ですよね。よくまとめられたというか。スタッフみんながベストを尽くしたがゆえに、いろんな要素が詰まりすぎていてちょっと展開がバタバタしているところもあるんだけど(笑)、その熱さは今見たら貴重かもしれないです。初めて見る方には先入観なしに“黒歴史なんてくそくらえ”で(笑)。

笠原 
スタッフの皆さんの思いがたっぷり詰まっていますよね。あと、時代的にもすごく貴重な作品なような気がするんですよ、あの頃の“ぜいたくな時代”をそのまま表わしているような。

タカヤマ
ブルーレイになって、絵がこんなにきれいだったんだ、っていうのが感激でしたよね。あらためてHDネガスキャンしたんだって。6月の『マクロスII』のオールナイト上映会【6月6日に行われた新宿バルト9「マクロス映画祭 ~初夏の陣2014~」】に行ったんですよ。そのときにも思ったけれども、22年前のクオリティで、メカの描き込みとかの部分が全く遜色ない……というか、むしろ手描きによる良さがあるなあと。
笠原:絵が本当にきれいで。戦闘シーンが美しいですよね。それは女子が見てても本当にきれいだなという……今の気持ちだと、『マクロスII』見ながらお酒飲みたい、みたいな(一同笑い)。

fd
笠原弘子さん

笠原
絵もとても繊細なタッチで描かれていて、絵画を見てるような気持ちになりますね。全部手描きなんですよね。本当にぜいたくな時代だったというか。これからアニメーションのお仕事をやりたいなと思ってる方にも、こんな時代があったのかという発見があるとすごくうれしいですね。

タカヤマ
そう。さっき笠原さんが上げていたフェスティバルでイシュタルが立ち上がるシーン。あれこそ、さすがに美樹本(晴彦)さん、っていう絵じゃないですか。

笠原
そうですね。いきいきしてるんですよね、イシュタルが。
私としては今見ているとやっぱりヒビキに惹かれるんですよ。最初は無鉄砲にそんなこと言っちゃってどうするの、って視点で観ているんだけど、後半になると自分がヒビキに惹かれている。

タカヤマ
え、それはリアル笠原弘子が?

笠原
そう、私自身が。ヒビキって魅力的な主人公だな、とあらためて。人間っぽいというか、本当っぽいというか。最初っから「理屈を分かってる主人公」じゃないというところが。
向こう見ずなヒビキが、いい先輩とかいろんな人に助けられて成長していく過程もとってもいいし、そこも今はなかなかない、ぜいたくな時代のものなのかもしれないですね。今って、人が人を育てる時間が削られてしまっているような……新入社員のうちから社会の理屈をわかっていないとダメみたいな部分があるけど、あの頃は、ヒビキみたいな若者が育っていく過程をじっくり描ける時代だったんだなって。

タカヤマ
むしろ今見るべき、と。

fd

―では最後に。『マクロスII』はご自身にとってどんな作品でしたか。

笠原
『マクロス』の歌姫をやらせていただいて、今とっても糧(かて)になってます。歌をずーっと続けていきたいなと思いますし。今のめまぐるしく変わっていく世の中で、自分の心が変わらずに歌を続けていくってことって難しいと思うんですね。わたしはマイペースな方なのでこうやって続けさせていただいてますけど、それは、イシュタルのような素敵なキャラクターや作品が、今も私の力になって、支えてくれてる気がするんですよね。

タカヤマ
うんうん。それはありますね。作品が自分を支えてくれる。ぼく自身、声優として大きな役はこれともう1作品ぐらいしかないんですけど。この『マクロスII』をやったっていうことは、もうこの二十何年、このブルーレイが出る前、本当に日の目を見ないときでも、自分が演じた、という事実自体が自分の中に確固たる芯のようなものとしてあったんですね。
アフレコのときに、後ろにいらっしゃるのがベテランさんが多かったんです。キートン山田さんとか古谷徹さんとか。もう右も左も分からない若造が、偶然『マクロス』という何十年も続くことになるシリーズに関わることになって、ベテランの方々の前で演じさせてもらったことの自信みたいなものといいますか。根っこになっているのは確かだと思います。

笠原
高山タカヤマさんが、それまで声優のお仕事をあまりされていなかったっていうのが、今日初めて聞いて驚きました。

タカヤマ
いや、あらためて思って。自分でもよくやったな、と思います。本当に何も考えてなかったな、怖いもの知らずって一番怖いな、と思いましたけどね(笑)。

タカヤマ
うーん、なんだろ。声の仕事始めて、1年半かそれぐらいで……。本当に、マイクの前でしゃべるっていうこと自体を分からないまま立ってたから。そこからあんな長ゼリフを言うことになるとは。第1話なんてしゃべりっぱなしだったからね。逆に、何も知らないからできたのかもしれないですよね。

笠原
すごいですよね。きっとヒビキと重なるところがあったんでしょうね。

タカヤマ
何を考えて演ってたんだ、オレは、っていう。それは後ろでマネージャーが「胃が痛くなった」って言いたくなるのも分かるよな、っていう(笑)。そう考えるとヒビキも『マクロスII』も自分自身だなっていうのは思いますよね。良くも悪くもそこもひっくるめて今の自分だし、っていう。なんか、深い人生観みたいな話になってきちゃいましたけどね。

笠原 (笑)

―どうもありがとうございました。

fd

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