「超時空要塞マクロスII」 タカヤマツトムさん(ヒビキ役)&笠原弘子さん(イシュタル役)22年ぶりのヒーロー×ヒロイン対談 後編 2ページ目 | アニメ!アニメ!

「超時空要塞マクロスII」 タカヤマツトムさん(ヒビキ役)&笠原弘子さん(イシュタル役)22年ぶりのヒーロー×ヒロイン対談 後編

『マクロスII』主人公のヒビキ役を演じた高山勉(現・タカヤマツトム)さんと、イシュタル役を演じた笠原弘子さんに対談していただいた後編はキャラクターにまつわる思い出が次々と登場する。

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■ 『マクロスII』に見る『マクロス』らしさ

―『マクロスII』は、『マクロス』シリーズの中でどんな作品だと思いましたか。

タカヤマ
戦いと歌がコラボレーションして、歌が戦いを終結させる。『愛・おぼえていますか』のカタルシスを再現するじゃないけど、『マクロス』シリーズが持っている「歌」「バルキリー」「三角関係」っていう王道のエッセンスを一番忠実に再現してる作品のかな、っていう感じはしますよね。
……でもね、『マクロスII』はさんざんね、「黒歴史」と言われてきましたから(笑)。

笠原
あの……『黒歴史』って何ですか?(一同笑い)

タカヤマ
要は「歴史上なかったことにされたもの」のことを黒歴史ってアニメファンは呼んでいるんですよ。
『マクロスII』というキーワードで検索すると、公式サイトとWikipediaの次に「黒歴史」って出てくるから。もう由々しき事態(笑)。今、公式サイトのトップページに「マクロスIIはなぜ黒歴史と呼ばれたのか?」って出てくるけど、僕がオーディオコメンタリーのときに「黒歴史って言われている」って発言したのがきっかけだったらしいんですけど。

笠原
……でも、何というか、皆さんの気になる作品でいてくださっているのかな、っていう。

タカヤマ 
『マクロス』世界の中で、唯一、主人公のヒビキがバルキリーに乗らないですから。ヒビキが戦闘機に乗って最後にボスを倒すという案もあったらしいんですけど、それだと前作に近くなっちゃんのでなくなりましたけど。

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タカヤマツトムさん

―好きなシーンなどはありますか。

タカヤマ
『マクロスII』は、男子の目線的に言うとメカアクションですね。バルキリーの顔破壊がミサイルであったりとか。そういうのも「ああ、これぞロボット物!(拍手)」っていう感じがありまして。
メカアクションでは第4話のフェフとのチェイスが一番好きなんですよ。ヒビキとシルビーがイシュタルを助けに行って、バルキリーで逃げ出すのをフェフが追っかける。音響監督の本田さんがつけてくれた音楽も良くてね。チャッチャ、スチャスチャ、チャッチャッチャ♪ ダビングを見せていただいた段階でもう鳥肌でしたね。

笠原
私が好きなのは、(第3話の)イシュタルがヒビキにフェスティバルに連れて行ってもらうシーンですね。イシュタルちゃんがライブで地球の歌を初めて聴いて、感激のあまり思わず立ち上がって目キラキラさせているのがすごくかわいい。“こんな歌があったんだ”って発見して目がキラキラするようなところって私も少なからず持っていて。アニメなんですけど、あそこはすごく……。

タカヤマ
笠原弘子とオーバーラップする感じ?

笠原
そうなんですよ。演じているときはお芝居で精一杯だったけど、今振り返ってみると、ご縁があって演じさせていただいた役というのは、私自身と通じるものがあったのかなって。その頃アニメを見てくださっていた方もそう思ってくださっていたのかな、というのは感じましたね。
イシュタルちゃんが歌うっていうのが、『マクロス』の世界というか王道というかキュンとします。女子から見ても「歌で戦いを終わらせる」というのは理想的で。今のこの時代に、もうそんなことができたらわたしやります、みたいに思っちゃうぐらい……。そんな素敵なことってないじゃないですか。それを真剣に、こうやって映像作品という残る形で後の時代に伝えていけるっていうことが素晴しいですね。

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《animeanime》
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