舞台「銀河英雄伝説」の集大成をお見せいたします!多賀英典プロデューサー | アニメ!アニメ!

舞台「銀河英雄伝説」の集大成をお見せいたします!多賀英典プロデューサー

舞台『銀河英雄伝説』がいよいよ10作目で完結する。その舞台版『銀英伝』をプロデューサーである多賀英典、アニメ版も手掛けていたのは周知の通りだ。

連載・コラム 高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
高浩美の
アニメ×ステージ&ミュージカル談義
[取材・構成: 高浩美]


■ 舞台化しようと思ったのは5、6年前、それは宇宙だから(笑)

舞台『銀河英雄伝説』がいよいよ10作目で完結する。2011年から始まったシリーズ、宇宙の壮大な物語がステージ上で様々な銀河の歴史を紡いできた。
その舞台版『銀英伝』をプロデューサーである多賀英典、アニメ版も手掛けていたのは周知の通り。

作品に対する想いは誰よりも強いが、舞台に挑戦するということについては
「舞台化しようと思ったのは5、6年前でしょうか、理由は作品の舞台設定が宇宙だから(笑)。『シルク・ド・ソレイユ』に触発されたんだけど、あれにストーリーを加えたらどうなんだろうっていうのが最初の発想でね。まずは、宇宙っていうのは映像を使うということも含めて素材として面白いと思ったことと、『銀河英雄伝説』のもっているドラマ性、政治も含めた人間関係、野望、リーダーシップ性、正義…そして生臭いストーリーがある、だから逆に人間の動きを映像でファンタジックにやり、ドラマ部分はすごい人間っぽく生臭くやることで、より具体的に説得力が出てくるんじゃないかな?と。人間っていうのは現代でも未来でも(過去でも)同じことをやっているんですよね」

誰よりも作品世界を知り尽くしているプロデューサー、普遍性のあるテーマ、舞台は壮大な宇宙だからこその舞台化、ライブエンターテインメント化ということである。

■ 1度はめげたが、やろうと思ったらやってのけなければいけない。

どの作品でもそうだが、最初は“産みの苦しみ”というのがつきまとう。
「早く産み出したいというのはあったが、現実的なことを考えると2011年からしかリアリティーがなかったんですね。やるなら“大河”だから長期にわたってやりたい。2014年までのプランを当時、ホンはもちろん出来ていないけど、実際にどこまでの規模でやるか、ある程度のスケールでやると決めた。そのためには、当然経費もかかる。そこで、まず、キャスティングを考えました。その当時は無名でも2、3年後には有名になっている人間って誰なんだろうか、という調査から始まって…。実はこの芝居が継続出来るきっかけになったのが松坂桃李君という、当時は世間的には無名の俳優だったんですね。ただ、すでにシンケンジャーをやっていて潜在的にはファンはいたんですけどね。僕自身、過去にいろんな経験がありまして、例えば映画を制作した時に薬師丸ひろ子を抜擢したことがあったから、“ある(種の)自信”はありましたが、当時、松坂桃李君が潜在的に力を持っているのかどうかはなかなかわからなかった。ところが、公演の前年の8月頃からチケット販売が始まって予想以上に売れたんです。これはすごくラッキーだった、っていうのがあるのと同時に2年後や3年後、ラインハルト役は一番重要なポジションなのに…。すでに10話分の構想は持っていました。だけど主人公が継続出来ないとなると…。1度、自分の気持ちの中ではめげていたんですよ。でも、やろうと思ったらやってのけなければいけない。でも現実的に観てくれるお客様にしてみると毎回キャスティングが変わるっていうのはひとつの落胆かもしれないですしね」
プロデューサーならではの悩みは尽きないが、理想もある。その形にどこまでたどり着けるのか、ある意味、果てしない戦いでもある。

「映画により近い、でも結局、舞台はライブであり生モノだと。1回目は逆に映像をあまり使いたくなかったんです。艦隊戦はフォーメーション、踊りの表現でやってみました。とにかくめげずに本来の目的、面白い物語、今までにないライブエンターテインメントする、そういう作品にする、ここからスタートを創って行こうと思いました。実際、頓挫しかけた訳なんですが、でも、実務的にはスタッフの結束力が生まれたんで“よし、こっちから逆にスターを創っていこう!”と。そういうことではこの“ラインハルト”が大きなポイントになったと思うんです。そこで(ラインハルト役の)間宮祥太朗君、全くの新人、多少は舞台はやっていたけど、彼と出会ったことは大きな収穫でした。ラインハルトの“安定性“も含めて、目的のひとつである”継続すること“ここからスターが生まれるな~と思いました、ヨレヨレになりながらね(笑)」

その“抜擢”された間宮祥太朗は今やラインハルトを堂々と演じている。ここから注目され、テレビドラマでも活躍するようになった期待の俳優に成長、まさにこの舞台から生まれた新世代のスターとも言えよう。

《animeanime》
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