鳥取県米子市に2月1日、ガイナックスシアターがオープンする。アニメ製作会社ガイナックスの米子市での展開の新機軸となる。ガイナックスは、米子で活動を目的に2011年にヨナゴフィルムを設立した。これに続く動きだ。ヨナゴフィルムは、ガイナックスが米子市中心市街地活性化協議会に参加したことがきっかけとなっている。同社のプロデューサー赤井孝美さんが米子出身でもあることも縁になっている。ガイナックスシアターは、イオン米子駅前に立地する。これは2012年に閉館した米子駅前SATY東宝の跡地を受け継いでのものだ。これを活用、リニューアルした。地域の映画文化の継承を目指すことになる。まず2月16日に「Beats of KIHACHI OKAMOTO」と題し、岡本喜八の代表作予告編集の上映とトークショーが開催される。米子市は映画監督・岡本喜八の生誕地としても知られるからだ。また「生誕90周年記念 KIHACHI OKAMOTO RESURRECTED ~甦る4ビートのアルチザン~」展示やグッズの販売も行われる。こちらの会期は1月24日から2月18日までである。ガイナックスは、これまでにも鳥取県で様々なプロジェクトを手がけている。もともと社名が鳥取の方言「大きい」を意味する「がいな」が由来となるように同地への思い入れは大きい。2011年には米子映画事変と題した映画祭も開始、翌年にガイナックス公式ショップのゼネプロアルファーも地域に開店した。また、ヨナゴフィルムでは特撮映画『ネギマン』の制作もしている。[真狩祐志]ガイナックスシアター/https://www.facebook.com/GainaxSiater