福井県鯖江市が、2007年にテレビ放送されたアニメ『電脳コイル』とコラボレーションする。『電脳コイル』に登場する電脳メガネを想定したARアプリケーションおよび企画の募集を開始した。近未来の世界に近づき、市民生活を豊かにすることを狙っている。鯖江市は、メガネの生産量が日本一であることで知られている。メガネのつながりで、『電脳コイル』とコラボレーションを仕掛ける。市は2012年にも、電脳メガネサミットと電脳メガネアプリコンテストを実施している。その際にも『電脳コイル』とコラボレーションしていた。番組が終了して6年目になるが息の長い取り組みとなる。『電脳コイル』の舞台である大黒市は架空の都市である。実在のモデルは存在しないものの、「由緒ある神社仏閣が建ち並ぶ古都でありながら最新の電脳インフラを擁する」、「電脳メガネのメーカーが市の行政に深く関わっている」という設定が鯖江市と似ていることからコラボレーションが実現した。『電脳コイル』では、202X年にはインターネット以外にも電脳道具や電脳ペットなど、あらゆる電脳世界の情報が現実世界とリンクしている。電脳メガネは、そうした電脳世界の情報を重ねて表示するメガネ型のウェアラブルコンピューターになる。そんな世界観を鯖江市が演出する。実際に電脳メガネの関海は現実に近づいている。最近は、グーグルが開発した「Google Glass」が話題になったばかりだ。国内外で開発競争が激化している。今回の電脳メガネARアプリコンテストに協力しているセイコーエプソンも、このほど「MOVERIO」の次世代モデル「MOVERIO BT-200」を発表したばかりだ。今回はどんなアイディアが飛び出すか、楽しみな企画になっている。応募は個人またはグループ、企業などを対象としている。募集するアプリおよび企画について、稼働環境はブラウザがIE 8.0以上、Chrome 21.0以上、Firefox 20.0以上、Safari 5以上、Android OSが4.0以上、iOSが6以上、Windowsが8または8.1が条件だ。締切は3月20日(必着)である。[真狩祐志]電脳メガネARアプリコンテスト 作品募集/http://www.city.sabae.fukui.jp/pageview.html?id=14365
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