近年、クールジャパンとも呼ばれる海外で日本のポップカルチャー人気には、1980年代後半から1990年代にビデオテープのかたちで海外に持ち出された作品の果たした役割が大きかったはずだ。なかでも「ジャパニメーション」と称される一群の作品は、欧米の映像クリエイターに大きな影響を与えた。その中核作品は、OVAのかたちでリリースされた先鋭的な作品である。その中から特に海外で高い評価を受けている作品2つをピックアップした。『獣兵衛忍風帖』と『銃夢』は、いずれもハリウッドから実写化映画化の熱心なラブコールを受けている。■ 『獣兵衛忍風帖』■ 『銃夢』