「十鬼の絆~関ヶ原奇譚~恋舞」、それぞれの想いが交錯、絆は深まる
高浩美のアニメ×ステージ&ミュージカル談義:「十鬼の絆~関ヶ原奇譚~恋舞」。■ オトメイトのライブエンターテインメント化はとどまるところを知らない。 ■ 殺陣と歌と、鬼たちの生き様をスピーディに魅せる、彼らの運命は……
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高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
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■ 殺陣と歌と、鬼たちの生き様をスピーディに魅せる、彼らの運命は……
プロローグは殺陣と歌で華やかに幕開け。雪奈、千歳、千耶を中心にストーリーは進行する。主人公の涼森雪奈演じる大沢ひかるはボーイッシュで役柄に合っている。千歳演じる猪野広樹は一連のオトメイトの舞台シリーズ(オトメライブ)に連続出演しているが、一作ごとに実力をつけている。
千耶役の日和佑貴、前作でも好演していたが、今回は熱い役柄で殺陣に奮闘。少年千鬼丸には女優がキャスティング。甲斐千尋が演じており、名作『ウエストサイドストーリー』のエニィボディズ(ジェット団に入りたがる男勝りの少女)のようなテイストで可愛らしい少年になっていたのが印象に残る。
酒呑童子の岡崎和寛は妖しい風貌で物語のアクセントに、その他のメンバーも役柄をわきまえてよくまとまっており、若いカンパニーらしく溌剌とした舞台に仕上がっていた。
会見では、千歳役の猪野広樹は「(ゲネは)みんなで声かけあってのりきることができました」とカンパニーの仲のよさをアピール。ストーリーはそれぞれの“絆”がカギとなっているが、その繋がりや縁がちょっと泣ける。殺陣とアクションと涙と単純に楽しめる作品となっている。
一幕もので、スピーディーに展開する。鬼たちは戦国時代を疾風のごとく駆け抜ける。そして彼らの絆が幕末へとつづいていくと思うと興味深い。
『十鬼の絆~関ヶ原奇譚~恋舞』
12月13日~12月22日
星陵会館
/http://toki.otomelive.com

