文化庁メディア芸術祭、応募増加で4347作品 短編アニメーションも増加、劇場・TVは大幅減
文化庁メディア芸術祭が、今年度も開催される。その作品公募が9月12日に締め切られた。 応募作品総数は、4部門合計で4347作品と昨年度の3503作品から24%増と大きく伸びた。
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応募作品総数は、4部門合計で4347作品と昨年度の3503作品から24%増と大きく伸びた。とりわけ海外からの応募が活発だ。応募地域が昨年度の71ヵ国地域から83ヵ国地域に増加したほか、海外応募作品は2347作品と62%増となった。
海外からの応募の増加は、近年、積極的に進められた国外での文化庁メディア芸術祭の紹介、企画展を通じた認知度の向上も大きな理由であろう。当初は国内イベントであったメディア芸術祭が、国際イベントに変容しつつあることを感じさせる。
今年度の応募の伸びを支えたのは、アート部門である。昨年度の1802作品が2482作品に増えた。インタラクティブアート、メディアインスタレーション、映像作品、メディアパフォーマンスなどがいずれも伸びている。
アート部門の応募増加の一方で、エンタテインメントサイドが伸び悩んでいるのは気になるところだ。エンターテイメント部門の応募は昨年の741作品から669作品に減少している。
アニメーション部門も全体では502作品から587作品に増加したが、短編アニメーションが370作品から511作品に増えたためである。劇場アニメーション・テレビアニメーション・OVAは、昨年度の98作品から76作品に大きく減少した。文化庁メディア芸術祭の映像・デジタルメディアにおける全体のバランスが、アート志向により傾いた印象だ。
一方、マンガは増加している。昨年度は458作品、今年度は609作品である。同人誌等を含む自主制作のマンガ作品は前年並みの39作品、単行本・雑誌掲載マンガは、320作品から502作品に急増した。
今回、応募のあった作品の中から、今後部門ごとの審査委員により、選考審査が行われる。12月5日には、各部門に大賞1作品、優秀賞4作品、新人賞3作品が決定、発表される。
また、2014年2月5日から16日まで、東京・六本木の国立新美術館にて受賞作品展が開催される。展覧会に合わせて、シンポジウムやトークショー、ワークショップなども行われる。
平成25年度[第17回]文化庁メディア芸術祭
/http://j-mediaarts.jp