「ストライク・ザ・ブラッド」原作者・三雲岳斗インタビュー “原点回帰、正統派で描く学園伝奇アクション” 2ページ目 | アニメ!アニメ!

「ストライク・ザ・ブラッド」原作者・三雲岳斗インタビュー “原点回帰、正統派で描く学園伝奇アクション”

10月から新作テレビアニメ『ストライク・ザ・ブラッド』が始まる。原作者の三雲岳斗氏を迎え、作品成立の背景や、創作にあたって重要視している同時代感、アニメ化にあたってのポイントなどを語ってもらった。

インタビュー
テレビアニメ『ストライク・ザ・ブラッド』
  • テレビアニメ『ストライク・ザ・ブラッド』
  • 暁古城
  • 姫柊雪菜
  • 姫柊雪菜

― 『ストライク・ザ・ブラッド』という作品の特徴を、三雲さん自身はどのように考えていますか?

― 三雲岳斗(以下「三雲」) 
望まない形で大きな力を与えられた主人公、というのが自分の中ではとても好きなテーマのひとつで、これまでも様々な形で書いてきたんですけど、古城の場合は、最初からその力をナチュラルに受け入れたところからスタートしているんですよね。
面倒くせえな、くらいの気安さで。こういうスタンスの主人公というのはわりと珍しいと思うし、個人的には、そこが彼の魅力ということで気に入っています。

もうひとつ『ストライク・ザ・ブラッド』の目標として、読者に無用なストレスを与えないということは、すごく意識して執筆しています。たとえば過去のトラウマをいつまでも引きずらせたり、くだらない誤解で人間関係を悪化させたり、ストーリーを盛り上げるためだけに意味もなく登場人物を苦しめるようなことはやめようと。仮に物語のラストでそのトラウマやわだかまりが解けたとしても、読者にそれまでの間ずっと我慢を強いるのは、今どきの娯楽としてちょっとどうなの、という思いがありまして。
心に傷を負っているキャラクターがいたとしても、すでにそれを乗り越えた段階で登場させて、その上で新たな人間関係を構築していく、そういう作劇にしています。これは先ほどの「吸血鬼の苦悩」とも関連した話ですね。

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― その無用なトラウマやストレスは避けようと思ったのはなぜですか?

― 三雲
失われた10年という言葉もありますけど、90年代や00年代の前半ぐらいまでは、「世の中全部壊れてしまえばいいのに」みたいな鬱屈した空気があったと思うんです。書き手や読み手の世代的な問題もあって、ライトノベルというジャンルは、比較的最近まで、その影響を引きずっていた気がするんですよね。なので、もうそろそろそういうのはいいんじゃない? という気持ちはありました。
単純に自分がストレスフルな話を読みたくないというだけの理由なんですけど。

― なるほど。書き進める上で大変な部分は?

― 三雲
技術的な意味で苦労しているのは、大きな伏線の処理ですかね。謎を謎のままで引っ張って読み手をモヤモヤさせることのないように、情報を明かしていく過程には気を遣っています。伏せたままのカードが残っていても満足してもらえるように、ということですね。

あと古城という主人公は、彼がその気になればたいていの問題は力業で解決できてしまうので(笑)、いかに彼が本気を出せない状況に持ちこむかですね。その上で読み手にストレスを与えないという意味で、彼自身はものすごく困ってるんだけど、はたから見ているとむしろワクワクする、というようなバランスを目指しています。

― 今回アニメ化となりますが、山本秀世監督や、シリーズ構成の吉野弘幸さんとはどういったやり取りをされましたか?

― 三雲
脚本打ち合わせにはなるべく毎回参加させてもらっているんですが、シリーズ構成の吉野さんは「原作ファンのイメージを壊さないようにしよう」と何度も言ってくださって、原作らしさをすごく意識してもらっているんですね。あと最優先の課題として「雪菜をかわいく描こう」とも言ってもらっています(笑)。
僕自身も吉野さんが関わったアニメはが以前から好きで、今回アニメ化のお話をいただいたときも、吉野さんの作風との親和性は高いだろうなと期待していたので、安心してお任せしています。

山本監督もとても熱意のある方で、正直僕も忘れているような細かい描写を、むしろ監督のほうから「原作ではこうなってましたよ」とツッコミが入るぐらい読み込んでいただいているので、本当にありがたいです。とにかくすごくよく原作を理解してくださっているので、自分のほうから「こうしてください」と注文するようなことはなかったですね。
たとえば絃神島(いとがみじま)という人工島のビジュアルについても夜のイメージよりも、夏や青春という明るいイメージで描いてほしい、という気持ちでいたんですが、そこも自分からお願いする前に監督さんのほうでしっかり解釈していただいたので、まったく齟齬がなかったです。ビジュアルについても期待以上のものに仕上げてもらっているなと感じています。

― アニメを見る方に向けてメッセージをお願いします。

― 三雲
原作を読んでくださっている方には、期待を裏切らない作品になると思うので、楽しみにしてください。アニメで新しく『ストライク・ザ・ブラッド』に触れる方は、これを機会にぜひ気に入ったキャラを見つけてもらえると嬉しいです。 

テレビアニメ『ストライク・ザ・ブラッド』公式サイト
/http://www.strike-the-blood.com/

[放送/配信情報]
TOKYO MX 10月4日(金) 24:30~
MBS 10月5日(土)27:28~
CBC 10月9日(水)26:38~
BS11 10月11日(金)24:30~
AT-X 10月4日(金)23:30~
リピート放送:毎週(日)10:30~/毎週(火)29:30~/毎週(木)17:30~) 
ShowTime、ニコニコ動画、dアニメストア(1週間無料のみ)他
※編成の都合により放送曜日、時間、開始日が変更になる可能性があります。

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[イントロダクション]

"世界最強の吸血鬼と剣巫の少女が織りなす物語が、

今、幕を開ける──!!
“第四真祖”──それは伝説の中にしか存在しないはずの、世界最強の吸血鬼。
十二体もの眷獣(けんじゅう)を従え、災厄を撒き散らすといわれる幻の吸血鬼が、日本に出現したという。
その“第四真祖”を監視・抹殺するため、政府・獅子王機関は“剣巫(けんなぎ)”と呼ばれる攻魔師の派遣を決定。
しかしなぜか監視役として選ばれたのは、見習い“剣巫”の少女、姫柊雪菜だった。
対真祖用の最強の霊装を携え、魔族特区“絃神市”を訪れる雪菜。
そこで彼女が遭遇した“第四真祖”暁古城の正体とは──!"
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