今 敏のエッセイ集「KON’S TONE 千年女優への道」復刊ドットコムで再登場 | アニメ!アニメ!

今 敏のエッセイ集「KON’S TONE 千年女優への道」復刊ドットコムで再登場

2002年に発売された今 敏監督による『KON’S TONE?「千年女優」への道』は、自身のことアニメ制作の現場などを伝える名著である。本書が10月に復刊されることになった。

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(c)2002 KON Satoshi (c)2013 KON’STONE
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2010年8月24日に多くのファンに惜しまれつつ亡くなった今 敏 監督は、アニメだけでなく、マンガやイラストなど様々な分野活躍する才人だった。そんな才能のひとつにエッセイがある。
2002年に発売された『KON’S TONE?「千年女優」への道』は、自身のことアニメ制作の現場などを活き活きと伝える名著である。長らく絶版となっていた本書が、2013年10月に復刊されることになった。幻の作品や名著の復刊企画でお馴染みの復刊ドットコムが、発売する。

今 敏 監督は1963年生まれ、学生時代にマンガとしてデビューした。その後『老人Z』や『メモリーズ/彼女の想いで』のアニメニスタッフ参加、1997年に『パーフェクト』でアニメ監督デビュー、その後『千年女優』、『東京ゴッドファーザーズ』、『妄想代理人』、『パプリカ』を発表した。2010年次回作『夢みる機械』の企画進行中に、ガンにより逝去した。
監督作は少ないが、その作品の多くは、日本のみならず世界で高い評価を受けてきた。次の時代を背負う日本の監督と目されていた。

本書が最初に発売された頃は、今 敏 監督の代表作のひとつ『千年女優』の公開の後になる。その中には、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞した『千年女優』、その前作『パーフェクトブルー』についても多く割かれる。
“遥かなる千年の呼び声:名作『千年女優』誕生秘話”、そして“パーフェクトブルー戦記:映画『パーフェクトブルー』制作裏の、壮絶すぎる「戦いの歴史」”はファン必読だろう。時には楽しく、時には厳しく、アニメ制作の舞台裏を語る。
著者の鋭い視点は、“NOTEBOOK Selection:著者選りすぐりの日常考察エッセイ”でも発揮される。それはアニメファンやクリエイターを超えて、価値ある一冊となるに違いない。
さらに、“イラストギャラリー”、“Who am I?:著者自身によるバイオグラフィー”、“WORKS:漫画からアニメまで、著者自身による作品解説”なども貴重な内容だ。作品をよりよく知るだけでなく、資料価値も高くなっている。

本書の価格は2300円(税抜)、A5版で256ページ、読みではたっぷりだ。日本のアニメを知るうえで、外せない一冊と言えるだろう。

「KON’S TONE 千年女優への道」
本体定価 2300円(税抜)
A5判/並製/256ページ

発行:復刊ドットコム /http://www.fukkan.com/
《animeanime》
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