高浩美のアニメ×ステージ&ミュージカル談義[取材・構成: 高浩美] ■ 多士済々だから出来る、『銀河英雄伝説』シリーズ化、“リアル”な銀河の歴史はまだまだ続く。『銀河英雄伝説』こちらは田中芳樹の人気小説が基になっている。アニメシリーズも大ヒット、繰り返し放映されており、根強いファンが多い。アニメ版はヤン・ウェンリー役の富山敬始め、人気と実力を兼ね備えた声優陣が多く出演している。舞台版は原作・アニメ版に沿ったものだが、主軸を変えたり、ストーリーの1部分をクローズアップしたり、と作品を多角的に見せており、新たな魅力を放つことに成功している。とにかく“大河ドラマ”であり、登場人物の多彩さもハンパないので、何度も舞台化してもネタが尽きることはない。今回は『銀河英雄伝説 初陣 もうひとつの敵』、というタイトルで上演。“初陣”と銘打っているが、舞台化は2011年の1月から始まっており、すっかり定着、今度は物語のどの部分なのだろうかとあれこれ詮索するのも楽しみなシリーズである。物語は1500年先の未来、銀河帝国軍に若き少佐ラインハルト16歳。幼馴染みであり、親友のキルヒアイスと共に武勲を重ね、栄光への道を駆け上がっていた。ラインハルトの姉であるアンネローゼが皇帝の寵愛を受けるようになり、姉はもちろん、弟のラインハルトも多くの羨望と嫉妬を受ける。なかでも皇帝の愛を失ったベーネミュンデ侯爵夫人の嫉妬と怒りは大きく激しいものだった。冒頭はラインハルトとキルヒアイスが登場、2人の関係性をシンプルに見せる。この2人は友情という言葉では語り尽くせない深い絆で結ばれていることが容易に想像出来るシーンとなっている。そして姉であるアンネローゼ、このカルテットが物語の主軸となってストーリーは進行する。『銀河英雄伝説 撃墜王』からラインハルト役を演じる間宮祥太朗はすっかり役に馴染んでおり“座長”らしい風格を滲ませて好演、初役のキルヒアイス役の橋本淳は、“立ち位置”をよくわきまえていてラインハルトに対する想いを表現していた。対する同盟軍、ヤン役はこちらも初役の田中圭、本人のソフトな印象そのままに自然に役を演じており、共感出来る。物語の核となるベーネミュンデ侯爵夫人役の広田レオナ、最初は気性が激しく嫉妬深い女性を表現、物語のラスト近く、愛が得られなかった哀しみを演じたのが印象的だった。シンプルなセット及び、映像、照明を駆使、映画的な手法をいくつかとりつつも舞台ならではのライブ感も十分、また、演出も常に新しいチャレンジがあり、毎回目が離せない。次回は『銀河英雄伝説 前篇 激突前夜』、ファンなら“きっとこの話なんだろうな”とわかってしまいそうだが、それでも観たいと思うのがファン心理。ヤンvsラインハルトに、そして2人を彩るキャラクター達の活躍に期待したい。『銀河英雄伝説 初陣 もうひとつの敵』8月1日~8月6日日本青年館大ホール『銀河英雄伝説 前篇 激突前夜』11月29日~12月2日東京国際フォーラムC/http://www.gineiden.jp/
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