2次元から3次元への移行でさらなる新しい世界観が広がる -1- 「逆転裁判 ~逆転のスポットライト~」 | アニメ!アニメ!

2次元から3次元への移行でさらなる新しい世界観が広がる -1- 「逆転裁判 ~逆転のスポットライト~」

高浩美のアニメ×ステージ&ミュージカル談義:”2次元から3次元への移行でさらなる新しい世界観が広がる”最新のステージをレビュー、まずは「逆転裁判 ~逆転のスポットライト~」から。

連載 高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
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高浩美のアニメ×ステージ&ミュージカル談義

『逆転裁判 ~逆転のスポットライト~』『銀河英雄伝説 初陣 もうひとつの敵』『華ヤカナリ、我ガ一族 オペラカレイド “再会”』に見る、2次元から3次元への移行でさらなる新しい世界観が広がる
[取材・構成: 高浩美]


■ 日本独特のライブエンターテインメント、
それはアニメ・ゲーム・コミックの舞台化


ライブエンターテインメントの中でもアニメ・ゲーム・コミックの舞台化は近年著しく増加傾向にある。予めキャラクターも登場人物も設定も知っているからすんなり物語入っていきやすい、というのもあるだろう。
しかし、それだけではない。生身の俳優が演じる、ということと、舞台上に組まれたセット、照明、音響等でオリジナルのアニメ・コミック・ゲームの世界が立体的になり、世界観がよりリアルに観客に迫ってくるからであろう。ひとつのコンテンツが多様な形になって新たに生まれる、そこがファンにとって面白いと感じる部分であり、時には感動すらおぼえる。
とりわけ、ライブは俳優が台詞をしゃべる、汗をかく、さらにミュージカル形式になると歌い、踊る。海外にはないこのジャンル、日本独特のエンターテインメントと言っても過言ではない。まさに“クールジャパン”なジャンルと言えよう。

■ 法廷バトルがゲームを超えてライブに、
臨場感たっぷりな戦いで舞台は裁判所になる


『逆転裁判』、もとはカプコンの人気法廷アドベンチャーゲーム、法廷バトルという新しいジャンルを切り開いたゲームであるが、過去に3度舞台化、それも宝塚歌劇団によるものである。舞台をアメリカに設定し、楽曲もゲームで使用しているものを使い、イメージを踏襲、3作目は脇役を主役に設定し、シリーズ化させている。2012年には主演成宮寛貴、監督三池崇史で映画化され、豪華キャストで話題を呼んだ。
ゲームを超えた人気コンテンツ、今回の舞台化はミュージカルではなくストレートプレイ、『逆転裁判 ~逆転のスポットライト~』、主演はミュージカル『テニスの王子様』最多出演の兼崎健太郎が務める。
今回の作品はオリジナルストーリー、舞台は大人気ヒーロー「大江戸戦士トノサマン」が上演される劇場。客席にはおなじみ成歩堂龍一、助手の綾里真宵、そしていつの間にか天才検事、御剣怜侍も。トラブルメーカーの矢張政志は何故か出演俳優として舞台に、さらに刑事の糸鋸圭介の姿が客席に!開演ブザーが鳴り、大立ち回りが始まり、そこで事件が起こる・・・。ギャグを細かく挟み込んでとにかく楽しく、お馴染みのキャラクター達が“濃い”芝居で笑わせてくれる。
成歩堂龍一役の兼崎健太郎はじめ、綾里真宵役の荻野可鈴、御剣怜侍役の和田琢磨、矢張政志役の林明寛、糸鋸圭介役の磯貝龍虎らのわかりやすい役作りが『逆転裁判』のイメージを構築。お決まりのポーズ、「異議あり!」等の台詞はもちろんお約束、ラストのどんでん返しのシーンは『逆転裁判』の真骨頂。次回は違う事件での再演を期待したい。

『逆転裁判 ~逆転のスポットライト~』
7月31日~8月4日
六行会ホール
/http://www.gyakutensaiban-stage.com/
『逆転裁判 ~逆転のスポットライト~』イベント開催
8月17日
ニッショーホール
/http://www.capcom.co.jp/gyakutensaiban/event.html
ニンテンドー3DS 「逆転裁判5」7月25日~発売中
/http://www.capcom.co.jp/gyakutensaiban/5/index.html
《animeanime》
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