ミュージカル『テニスの王子様』、10周年記念スペシャルインタビュー 演出家・振付家 上島雪夫インタビュー  3ページ目 | アニメ!アニメ!

ミュージカル『テニスの王子様』、10周年記念スペシャルインタビュー 演出家・振付家 上島雪夫インタビュー 

今や日本のショービジネス界の中で外せないアニメやコミック、ゲームを基にした舞台。なかでも存在感が大きいのがミュージカル『テニスの王子様』だ。初演から10周年を迎えた舞台の立役者のひとり演出家・振付家 上島雪夫さんにお話を伺った。

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ミュージカル『テニスの王子様』全国大会 青学vs氷帝 は、7月11日からスタートした
  • ミュージカル『テニスの王子様』全国大会 青学vs氷帝 は、7月11日からスタートした
  • 上島雪夫さん
  • (C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会
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■10年目の今年、宿敵氷帝との対決!

『テニスの王子様』には青学に負けず劣らず、ライバル校も強烈なキャラが揃っている。今回は全国大会、青学vs氷帝の対決、である。氷帝は圧倒的な実力とカリスマ性を持った跡部景吾はじめ、くせ者ばかり、全国優勝とリベンジを狙う。青学ももちろん個性的、おなじみの青学レギュラー陣のパワーアップぶりに期待が高まる。

冒頭は沖縄の比嘉中の面々が登場。試合には出ないが青学と氷帝の対決を見守る立場、そしておなじみの青学1年生トリオが歌い踊り、青学と氷帝のメンバーが登場、一気にヒートアップする。試合に次ぐ試合、最新ダンスとテニスのコラボ、照明と楽曲で渾身の試合を表現する。試合のシーンで心情を歌い踊ることによってより登場人物の輪郭と生き様をクローズアップ、ここは“テニミュ“の真骨頂と言えよう。
若手が多数起用されているが、キャラクターと俳優の融合はある意味ドキュメンタリー的な部分があり、キャストとキャラクターの”同時成長“も見られる。もちろんお約束の技、萌え台詞、はしっかり、アニメも見ている観客なら間違いなくウケるシーンは随所に散りばめられており、単純に楽しめる。
主人公は青学の越前リョーマではあるが、全てのキャラクターに見せ場が用意されており、群像劇的な要素も感じられる。テニスを通して絆、友情、尊敬、といった要素を凝縮して描いており、キャストの熱演も相まって観客の心に響く。エンディングはシリーズがまだまだ続くことを予感させ、次回もつい期待してしまう。

今回の公演は合計73公演という長丁場。手塚国光役の多和田秀弥は「(稽古場では)みんなでサポートし合っていました」と語っていたが、カンパニーの結束の堅さと仲の良さを感じるシーンが随所に見られた。全国を回って9月には再び東京での公演、初日と比べて一回り成長したキャストに、キャラクターに出会えることだろう。


上島雪夫(うえしま・ゆきお) 東京都出身
ストリートダンス、ジャズ、バレエなど様々なジャンルのダンサーとして活躍後、振付家・演出家となる。『ダンス・オブ・ヴァンパイヤ』、『マイ・フェア・レディ』、『オケピ!』などのミュージカルや『盤上の敵』『ナット・キング・コール組曲』ほかバレエ作品、宝塚歌劇まで振付を担当した作品は多数。
演出家としても本作をはじめ『PIPPIN』、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』などのブロードウェイミュージカルから『コーヒープリンス1号店』『星めぐりのうた』『陰陽師』などのオリジナル作品も多く手掛ける。日中合作映画『スバル―昴―』(ダンス監修・振付)、映画初監督作品『2STEPS!』(原案・監督・振付)とクリエイターとしてのフィールドを広げている。
9月には日本のシンドラーと言われた杉原千畝の半生を描いた『SEMPO』(演出・振付)が開幕する。

※ 1999年~2008年まで連載された後、2009年3月から第2シリーズ『新テニスの王子様』として『ジャンプスクエア』にて連載再開。略称『テニプリ』。
単行本(『週刊少年ジャンプ』連載版)は全42巻。

abesan


ミュージカル『テニスの王子様』全国大会 青学vs氷帝

東京公演
TOKYO DOME CITY HALL
7月11日~28日 
大阪公演
大阪メルパルクホール
8月7日~18日
仙台公演
名取市文化会館_大ホール
8月23日~25日
福岡公演
キャナルシティ劇場
8月29日~9月1日
名古屋公演
日本特殊陶業市民会館_フォレストホール
9月4日~8日
東京凱旋公演
TOKYO DOME CITY HALL
9月19日~29日
/ http://www.tennimu.com/

10周年スペシャルサイト
/http://10th.tennimu.com/
《animeanime》
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