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ある日、突然“魔王”になった高校生、大人気ライトノベル、初の舞台化!アニメ×ステージ&ミュージカル談義

[取材・構成: 高浩美] 美形揃いの原作、アニメは人気声優、舞台版は“アニメ系舞台”で活躍の若手俳優、“てっぱん”な布陣で挑む。元劇団四季の大ベテラン下村尊則、日本アニメの舞台化は“お初”。

連載 高浩美のアニメ×ステージ/ミュージカル談義
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■ 便器から異次元へ、舞台ならではの演出に注目!

今回は「魔王誕生編」、負けん気が強い高校生・渋谷有利はある日、不良達に絡まれていた元同級生の村田健を助けようとしたが、逆に不良達にやられてしまい、公衆トイレの便器に顔を突っ込まれる。目をあけてみると、異世界に流されていた。美形すぎる臣下に囲まれ、そこで有利は王の魂を持って生まれ、“眞魔国”の王であること、魔族の長として人間と闘わねばならないと告げられる。

アニメの世界観を忠実に再現しつつ、ミュージカルならではのエンターテインメント性満載で率直に楽しめる。主演の聖也は身体を張ったアクロバットを披露、演技も安定しており、正義感は強いがちょっとドジで率直な渋谷有利を上手く表現、臣下の面々もいかにも“アニメキャラ”な演技で笑いを誘う。
魔族ならではのイリュージョンも登場、ここは“魔劇”の見せ所、といえよう。カンパニーの最年長、下村尊則は貫禄たっぷりで得意の歌を披露する。有利と臣下達の友情と絆、正義、笑えるだけでなく、メッセージ性も込められており、良質の舞台に仕上がっていた。

囲み会見では有利と臣下の面々が登場し、カンパニーの仲の良さをアピール。渋谷有利役の聖也、劇中で着ていたシャツを脱いで鍛えた身体を披露するシーンがあるが「腹筋は25回を3セットやっています」とのこと。トリッキングやアクロバットが特技だけあって、筋トレには余念がないようである。この特技があるからこそ“魔王”になれるのかもしれない。
聖也は「僕が演じる渋谷有利は異世界に飛ばされてそこでいろんな人たちに会うんです。そこでは戦争とかがあって、そこに強い意志を持って有利が入っていって『戦争なんかダメだ!』っていう強いメッセージを異世界にいる魔族たちに届けたりします。僕は演じていてメッセージ性が強い作品だと思いました」と語った。つい先日もボストンでテロがあったが、こういう作品こそが今の時代には必要かもしれない。

『今日から(マ)王!』~魔王誕生篇~
4月25日~5月6日
博品館劇場
/ http://maomyu.com/
まるマ公式HP
/http://www.maru-ma.com/
《animeanime》
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