映画館オンデマンドサービスのウェブサイト「ドリパス」が、新たな事業の挑戦に乗り出すことになった。ドリパスを運営する株式会社ブルームは、3月11日、国内最大のポータルサイトを運営するヤフー株式会社が同社の全株式を取得したことを明らかにした。これに伴いブルームはヤフーのグループ会社となる。今後はグループ各社とのシナジー効果を狙った戦略を描き、さらなる事業の拡大を目指す。ブルームは博報堂出身の五十嵐壮太郎氏が、ベンチャー企業として立ち上げた。ドリパスを中心に映画やエンタテイメント関連の事業を手掛けてきた。ドリパスは2010年8月にサービスをスタートしている。同社の掲げる“映画館オンデマンドサービス”はやや判り難いかもしれないが、実際のコンセプトはシンプルだ。ユーザーのリクエストの多い(観たい映画)が映画館で上映されることを支援するものだ。この実現にウェブサイトの仕組みを利用する。ウェブサイトをベースにすることでユーザーのニーズを汲み上げ、映画や企画を提案、これに賛同するファンが一定数に達すると企画が実行される。映画館のシネコン化が進むなかで、これまでは名画座や独立系映画館が果たしてきた役割を2010年代の状況に合わせて新たに担うかたちだ。ドリパス事業は、ユーザーからの好評もあり順調だ。これまで様々な企画が実現しており、それはイベント上映や特集上映、映画関連グッズにも及ぶ。また、ドリパスの仕組みでは、熱心なファンが多い作品でよりうまく回る傾向が強い。このためファンのロイヤリティが高いアニメ映画は、ドリパスの主要なジャンルのひとつになっている。今 敏特集や『イヴの時間 劇場版』、『AKIRA』など人気作品が次々に飛び出し、アニメ映画鑑賞の多様化にも一役買っている。一方で、ドリパスの弱点もある。独立したサイトとして運営されていることから、サイトへのユーザーの導線が少ない。企画の関係者やファンの積極的な情報拡散がなければ、優れた企画も埋もれがちだ。また、チケット購入も独自のシステムを利用するためややハードルが高い。そうしたなかでブルームは2013年に入り、ヤフーとの業務提携を進めてきた。その話し合いのなかで大きなシナジー効果が狙えるとして、ヤフーグループへの参加を決めた。映画情報セクションを持つヤフー、そして日本有数の動画配信サービスをするGyaOと連携することで、ドリパスのユーザーへのリーチは飛躍的に広がることになる。それが今後の事業に期待を持たせる。ブルームは、今後もドリパスはヤフーとの協力体制のもと引き続き業務を継続していくとしている。ドリパス /http://www.dreampass.jp
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