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GyaOとグリー アニメ製作投資のコンテンツファンド設立 ヤフーとアニメビジネス推進

ヤフーとグリーが、アニメビジネスで協力する。2月25日、動画配信サイトGyaOとグリーが、アニメ製作投資を目的としたアニメコンテンツファンドの設立で基本合意したことを発表した。

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コンテンツファンド,フューチャーコンテンツパートナーズ(仮称)を設立
  • コンテンツファンド,フューチャーコンテンツパートナーズ(仮称)を設立
国内大手ポータルサイト運営のヤフーと携帯プラットフォームの大手グリーが、アニメビジネスで協力する。2月25日、ヤフーの子会社である動画配信サイトGyaOとグリーが、アニメ製作投資を目的としたアニメコンテンツファンドの設立で基本合意したことを発表した。
コンテンツファンドの設立は、2012年11月8日にヤフーとグリーが結んだ包括的業務提携にもとづくものだ。国内の有力コンテンツであるアニメ分野でまず連携を組む。

コンテンツファンドは、フューチャーコンテンツパートナーズ(仮称)とし、資本金 1億円はGyaOとグリーがそれぞれ50%ずつ出資する。代表取締役社長はGyaOの旦悠輔氏が就任、2013年5月31日に設立予定だ。
新しいアニメコンテンツの製作プロジェクトに対して投資する。アニメ製作委員会への出資を目的としているとみられる。

現在、国内のアニメ製作の多くは、製作委員会と呼ばれるかたちで行われている。製作委員会には、映像・音楽ソフトメーカー、玩具メーカー、放送局、広告代理店、出版社などアニメビジネスに関連する企業が出資するかたちで参加する。製作委員会のメンバーは出資金の配当よりも、むしろ出資した作品の関連ビジネスの権利を優先的に確保することで収益を狙う。
GyaOが手がける動画配信のアニメ番組配信権、グリーの展開するソーシャルゲームにおけるアニメ作品のライセンスは、いずれも近年獲得競争が激化している。両社は自らが製作側にまわることで、有力作品のこうした権利を優先的に確保出来る可能性が強い。

アニメコンテンツファンドは2000年代前半に多く設立されたが、現在は新規のファンドはほとんどない。その理由は製作出資による配当がほとんどなかったためである。GyaOとグリーのファンドは、配当というよりもアニメビジネスに直接関わることを目指している点でこれらと一線を画している。
そのうえで両社は、それぞれの持つ圧倒的なメディアパワーとコンテンツを活用した新たなエンタテインメントの創出を目指す。ここではさらにアニメの新ビジネスの開拓を狙っていることが窺われる。

そのひとつがポータルサイトを通じた情報提供になりそうだ。GyaOは、新設するフューチャーコンテンツパートナーズ株式会社(仮称)とグリー、さらにYahoo! JAPANの協力で2013年上半期に新たなアニメ情報ポータルサイトを開設するとしている。アニメのほか、ゲーム、映像、電子書籍などのコンテンツ情報を提供する予定だ。
インターネット、モバイルで大きなリーチを持つ企業だけに、アニメ業界にとっても今後の動向は目が離せない。
[数土直志]

フューチャーコンテンツパートナーズ株式会社(仮称)
所在地: 東京都港区
設立年月日: 2013年5月31日(予定)
代表取締役社長 旦悠輔(GyaO)
《animeanime》
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