6月4日に、世界最大のアニメーション映画祭であるアヌシー国際アニメーションフェスティバルがフランスで開幕する。6月9日までの開催6日間で、短編、長編、コーマーシャルやミュージックビデオまで500本ものアニメーションが上映される。世界にはアニメーション映画祭は数多いが、アヌシーはその中でも際立った存在だ。歴史の古さや上映本数だけでなく、近年は、企画や制作、教育、ビジネスなども含めた映画祭としての総合化が進んでいるためだ。野外シアターを中心にした子どもたちや若者向け作品の上映会、アニメーションの世界を紹介する企画展示などは一般の人でも気軽に足を運べる。ビジネス向けには、作品見本市のMIFA、ビジネス関係者が議論を交わすコンファレンスがある。さらに学生に向けたプログラムや企画発掘、映画メイキングのプレゼンテーションなど、少しでもアニメに関係する人であれば、何かしら必要なプログラムに行き当たる。2012年は日本のアニメーション関係者も多く足を運びそうだ。公式コンペには、短編部門7本、学生部門4本、長編部門2本、さらにテレビシリーズ部門、広告部門各1本と多数の作品が選ばれている。これにアウト・オブ・コンペの作品や、野外シアターでの『時をかける少女』の上映もあり、日本作品が存在感を発揮するはずだ。映画祭の目玉となりそうなのは、フランスの名監督パトリック・ルコントによる『The Suicide Shop』の上映、ウォルト・ディズニーの短編『Paperman』のワールドプレミアなどである。『メリダのおそろしの森』、『ロラックスおじさんの秘密の種』のメイキングも制作者の関心を呼びそうだ。企画展示ではアイスエイジ展、アイルランド・アニメーションの世界、The Suicide Shop展などがある。こちらも多彩なプログラムとなっている。企画展示のひとつに、日本人には懐かしい作品が登場している。「『太陽の子エステバン』の30年1982年‐2012年(Les Mystérieuses Cités d’Or : 30 ans après… 1982-2012)」展である。『太陽の子エステバン』は1982年に日仏で共同製作され、日本ではNHKで放映された。16世紀の中南米を舞台に主人公のエステバン、シア、タオらが黄金都市を目指して冒険を繰り広げる。フランスでは長年高い人気を誇っている番組だ。企画展示は、現在、フランスのテレビ局TF1での放映に向けて30年ぶりの新シリーズの制作が進んでいるのに合わせたものだ。この新シリーズでは、黄金都市を見つけた3人が、新たな黄金都市を探し、中国を旅するものになるという。アヌシーでは、このトレイラーも披露される予定だ。アヌシー国際アニメーションフェスティバルhttp://www.annecy.org/home
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