世界各国の日本コンテンツ関連市場を調査する日本貿易振興機構(JETRO)は、5月にその最新レポートとなる「スペインにおけるコンテンツ市場調査(2012年5月)」をサイトにてリリースした。調査レポートは、映画・アニメ産業、マンガ産業、ゲーム産業の3つの分野を各市場の特徴、現況、そしてビジネスに不可欠な現地の関連企業について報告している。全体で26ページと量は小ぶりだが、これまでJETROがリリースしてきたコンテンツ市場レポートのなかでも特に充実したものとなっている。とりわけアニメとマンガに対する調査内容が詳細で、この分野の海外ビジネスをする人には必携の資料と言っていいだろう。スペインはヨーロッパの中では、ドイツ、フランス、イギリス、イタリアと並ぶ5大経済国のひとつである。特に日本のアニメ・マンガについては、フランスやイタリアと並んで人気が高いとされてきた。しかし、ヨーロッパの中では、その市場はこれまでほとんど調査されたことはなかった。今回は、その実態を明らかにしている。ビジネスの最前線にいる人にとっては既知のこともあるかもしれないが、調査としてまとめられたこと、情報として共有されることの意味が大きい。そして、映画、アニメ、マンガ、ゲームと主要分野をカバーすることは、他分野関係者にとっても隣接分野の状況を知るという点で価値が大きいはずだ。調査レポートで気づかされたのは、スペインにおける日本のアニメ、マンガ、ゲームの想像以上の人気の高さだ。例えば無料チャンネルのテレビアニメーションの放映で、日本のアニメ番組は米国のシェア22%を上回る36%を確保しているという。また、依然、コンソール機が中心のゲーム市場では、ゲーム機市場をソニー(49%)、任天堂(40%)と日本2大メーカーが約9割を押さえている。2010年のゲームソフト売上高のベスト20のうち14本が日本製である。また、アニメでは2010年4月の地デジ移行により、アニメの総放映時間が増えていること、従来の放送局とアニメ専門チャンネルでの放映に二極分化しているなど興味深い事実をいくつも挙げている。一方で、多くの課題を指摘するのも今回のレポートの特徴である。ひとつはDVD・BD、マンガ出版の市場は大幅に縮小していることを挙げていることだ。この原因のひとつにインターネットの海賊版も挙げている。また、日本アニメファンの数は増加傾向だがアニメの視聴率が低迷する背景にも、その存在を理由に挙げる。そのうえで収益をマーチャンダイジングやグッズ販売の重要性を指摘するなども参考になる。日本貿易振興機構(JETRO) http://www.jetro.go.jp/「スペインにおけるコンテンツ市場調査(2012年5月)」http://www.jetro.go.jp/industry/contents/reports/07000958
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