25日、26日は企業同士のビジネスマッチングを目的とするビジネスデーで、初日には会場は例年どおり海外からのバイヤーも含め大勢の来場者で賑わった。また、会議場棟では、アニメビジネスに関連するビジネスシンポジウムが人気を呼んでいた。

アニメ関連企業によるブースが並ぶ見本市会場では、最新のアニメの映像が紹介されている。時代のトレンドを反映して、3DCGや3Dなどの最新技術が注目を集めていた。
東映アニメーションのブースでは、アニメフェア直前の3月24日に発表されたCGアニメーション『SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK』、『GAIKING』のパイロットフィルムが人気を呼び、列が出来ていた。また、バンダイナムコグループではCGアニメーション『ヒピラくん』の3D(立体視)版が紹介されていた。その奥行きのある映像に驚きの声があがっていた。
このほかこの夏公開の劇場アニメ『カラフル』、4月からの新番組『HEROMAN』といった新作の初出し映像も多く、新作発表の場としてアニメフェアの存在を感じさせた。
初日の来場者数は1万3076人と前年比で3%の微増である。海外のビジネス来場者が、昨年の716人から776人へとおよそ8%増加したのが目を惹く。
国内来場者数は1万1659人の3%増加、プレスは641人に昨年より微減となっている。
華やかな雰囲気で始まったアニメフェアだが、しかし一方で国内外の景気後退の影響も大きく受けている。過去8年間一貫して増えてきた出展社数は、今年は255社と昨年より1割以上減少した。さらに出展小間数は615小間と昨年から2割減と後退している。
これは新作アニメが減っており、新作のない企業が出展を見合わせたり、小間数を減らしたためである。こうした業界の景気後退ムードを払しょくするためにも、アニメフェアでのビジネス創出が望まれる。
東京国際アニメフェア2010 /http://www.tokyoanime.jp/ja/