今 敏監督 劇場最新作「夢みる機械」公式サイトオープン | アニメ!アニメ!

今 敏監督 劇場最新作「夢みる機械」公式サイトオープン

 11月19日、今 敏監督の最新劇場長編映画『夢みる機械』の公式サイトがオープンした。今監督にとって『夢みる機械』は、2006年に公開された『パプリカ』以来の劇場長編となる。作品はかねてより、マッドハウスにて制作中とされて来たが、これまでその内容はほとんど公

ニュース
注目記事
 11月19日、今 敏監督の最新劇場長編映画『夢みる機械』の公式サイトがオープンした。今監督にとって『夢みる機械』は、2006年に公開された『パプリカ』以来の劇場長編となる。作品はかねてより、マッドハウスにて制作中とされて来たが、これまでその内容はほとんど公表されてこなかった。
 今回、公式サイトではあらすじが紹介されているほか、主要スタッフも発表されている。監督の今 敏さんは、原作、脚本も手掛ける。また、キャラクターデザインと作画監督を板津匡覧さん、美術監督を池信孝さん、演出は糸曽賢志が行う。実力派スタッフが揃ったかたちだ。アニメーション制作は、これまで明らかにされてきたとおりマッドハウスとなる。

 また、公式ページでは、今後最新情報を随時更新、ブログ「夢みるブログ」では監督やスタッフによる近況も届けるとする。映画の画像、映像も公開する予定だ。現在の公式ページには、ギャラリーが設けられているが、こちらは現在コンテンツはなく、今後のアップを持つことになる。
 一方で、トップページのイラストレーションからは、作品世界の一部が垣間見える。中央には1950年代、60年代のアメリカ車を喚起させる未来的なデザインの大型車、それに乗る少女型、小型、大型のロボット3台である。どこか懐かしさを感じさせる一昔前のイラストが秀逸である。

 公式サイトのストーリーによれば、舞台は生きるものがいなくなった遥かな未来、電気ロボットたちだけが動き回っている。リリコという少女ロボットが作り出したロボット ロビンが主人公となる。ふたりは彼方にある「電気の国」を目指して旅をするとなっている。
 これまでも『パプリカ』や『妄想代理人』などSF作品にも手腕を見せた今監督だが、今回はこのSF的であり、ファンタジックでもある物語をどのようなかたちで仕上げるのか注目される。また、『東京ゴッドファザーズ』、『千年女優』などで国際的に高い評価を受ける監督だけに、日本だけでなく世界の映画界からも注目されるだろう。

 アニメーション制作のマッドハウスの制作する映画は、現在11月21日に『マイマイ新子と千年の魔法』の公開が迫る。さらに、12月23日公開の『よなよなペンギン』、そして2010年春には公開の『REDLINE』へと続く。
 現在制作中の『チベット犬物語』(仮題)は、先日、中国のメディアで2010年末に日本、中国、東南アジアで公開と報道された。公式サイトの立ち上がりは、『夢みる機械』の劇場公開も視野に入って来たことを伺わせる。2010年以降も劇場映画のクオリティーの高さに定評があるマッドハウスの作品が次々に飛び出すことになりそうだ。

 一方で、公式サイトの公開と同時に、『夢みる機械』のスタッフ募集も告知されている。募集職種は、設定、作画、背景の3つ。マッドハウスでは、新しい人材を求めていますと呼びかけている。

『夢みる機械』 公式サイト /http://yume-robo.com/

[スタッフ]
原作・脚本・監督: 今 敏
キャラクターデザイン・作画監督: 板津匡覧
美術監督: 池信孝
演出: 糸曽賢志
アニメーション制作: マッドハウス

当サイトの関連記事
/今敏監督 アニメ業界の現状と新作を語る@アニメフェア
/マッドハウス アニメフェアで劇場作品企画多数紹介 今敏、細田守ら
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

特集