東京国際アニメフェア2008で、『HIGHLANDER』や大作『よなよなペンギン』を紹介したマッドハウスは、これ以外に同社が企画を進める多数の劇場映画を展示場の自社ブースで紹介している。 このなかには今敏監督、細田守監督、片渕須直監督、小島正幸監督、西村聡監督、水島努監督らの大物クリエイターの作品が含まれている。 具体的なタイトルが挙げられたのは、今敏監督の『夢みる機械』と片渕須直監督の『マイマイ新子と千年の魔法。』である。ともに一枚絵のビジュアル以外の詳細は明らかにされていないが、『夢みる機械』は「子供も楽しめるアニメーション」と名を打っている。 さらに『マイマイ新子と千年の魔法。』の簡単なキャプションは、「千年の魔法の麦畑に転校生が降り立った」としている。またそのキャラクターからは、低めの年齢に向けて作品であることを感じさせる。片渕須直監督は『ブラックラグーン』や『アリーテ姫』などの代表作がある。 マッドハウスというと、これまで今敏監督の『パプリカ』や『東京ゴッドファーザーズ』、あるいは『時をかける少女』のようなハイティーンから高い年齢に向けて作品が多かった。 しかし、今回、既に制作に入っている『よなよなペンギン』も含めて、次回作品のテーマとして子供向けの作品に大物監督が取り組んでいる様子が感じ取られる。マッドハウスの今後の制作動向も含めて興味深い動きとなっている。 さらに今回劇場作品の製作企画が進んでいるとされているもう3つある。『ピアノの森』や『花田少年史』の小島正幸監督が、「国際的創造交流のマイルストーン」と説明された海外との合作を感じさせる作品。 『はじめの一歩』、『TRIGUN』の西村聡さんの作品は、「ヒューマノイド・タイフーン、再び」と説明されている。最後は『xxxHOLiC』や『大きく振りかぶって』などで精力的に制作を行っている水島努監督の作品である。 いずれの作品もマッドハウスが得意とする豪華なクリエイターである。またいずれもが国内外で高く評価されるクリエイターで、目が離せない作品ばかりである。 こうした作品は、テレビアニメ発でない劇場アニメーションの企画が国内で少ない中で、劇場映画が得意なマッドハウスという評判を今後もさらに高めそうだ。マッドハウス /http://www.madhouse.co.jp/
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