今回上映されるのは、スタジオ4℃が制作したオムニバスアニメーション『Genius Party Beyond』、『GHOST IN THE SHELL /攻殻機動隊 2.0』(押井守監督)、『ストレンヂア 無皇刃譚』(安藤真裕監督)である。
これらの上映は長編映画部門の「Out of competition」で、日本の3作品を含め9作品が選ばれた。上映作品はクリスタル賞や特別賞の選考対象にはならないが、特に優れた作品として映画祭の参加者に紹介される。
『Genius Party Beyond』は、制作にあたって「制約=ゼロ」とのコンセプトのもとに、才能豊かな多彩な監督たち集まったオムニバス映画『Genius Party』の第2弾である。今回は前田真宏監督、中澤一登監督、大平晋也監督、田中達之監督、森本晃司監督の5つの短編アニメーションが競作する。
『GHOST IN THE SHELL /攻殻機動隊 2.0』は、1995年に劇場公開された映画を押井守監督自身が3DCGアニメーションを導入、音響を全面的にリニューアルした。今回の上映は、新作映画としての扱いのようだ。
安藤真裕監督の『ストレンヂア 無皇刃譚』はアニメーションで描く時代劇、アニメスタジオ ボンズの意欲作である。それぞれ異なった魅力を持つ作品だけに、様々な映像ファンにアピールすることになりそうだ。
一方で、アヌシー国際アニメーション映画祭では、先に長編アニメーション部門のノミネート作品として挙げた10作品のうち小池健監督の『Redline』の上映がキャンセルになったことを正式に明らかにした。『Redline』は今回の各賞からの選考対象から外されることになる。
このため今年のアヌシーの長編アニメーション部門での日本作品の受賞の可能性はなくなり、「Out of competition」の3作品だけが上映される。
アヌシー国際アニメーション映画祭 /http://www.annecy.org/
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