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この『東のエデン』の映像が、3月18日から東京ビッグサイトで開催されている東京国際アニメフェア2009で初公開された。緊迫するストーリーに羽海野チカさん原案による若々しいキャラクターが作品の魅力を増幅させている。初公開の映像は、4月からの放映を大きく期待させる完成度に仕上がっている。
画像:(c)東のエデン製作委員会
イラスト:羽海野チカ
アニメフェアの初日には作品紹介のための記者会見が、フジテレビブースで開催された。この記者会見は、『東のエデン』とさらにノイタミナ枠のその次の作品となる『東京マグニチュード8.0』も取り上げた。
神山健治監督のほかに、『東京マグニチュード8.0』の橘正紀監督、さらに二人の監督の師匠とも言うべき押井守監督も登壇する豪華なものとなった。
神山監督は挨拶で、「ノイタミナ初のオリジナル作品であり、今冬劇場公開も予定されている大きなプロジェクトなので、プレッシャーを感じつつも、心地よい緊張感に包まれながら、準備を進めて来ました。こうして映像もご覧頂いて、いよいよ始まるんだなということを実感しています。」と大型プロジェクトに意気込みをみせる。
そして「いままでの僕の作品と比べて『東のエデン』で一番特徴的なのは、羽海野チカさんにキャラクターデザインをして頂いた点かなと思います。これは僕にとっては、非常に新しい大きな試みだと感じています。実際に、羽海野さんのキャラクターを生かした空間作りというのも意識して制作してます。ストーリーはもちろんですが、それ以外のビジュアルの部分にも注目してご覧頂けたらと思います。」と語った。意外とも思える物語とキャラクターの組み合わせだけに、監督もその効果をかなり意識しているようだ。
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この作品に対して押井守監督は、「神山くんのオリジナル作品は、プロダクションI.G のI.G らしさが非常によく表現された作品になると思ってます。第1話の映像を観ましたが、シリーズものの第1 話としては申し分ない出来。久々に、ストーリーやキャラクターの運命に引き込まれていく作品だと感じたので、期待している。非常に大きなプロジェクトであり、アニメーションでここまでやっていいのか?と思うほどだけれども、僕自身も楽しみにしているので、頑張ってもらいたいなと思います。」と絶賛状態だ。
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全世界のアルバムセールスが通算で5100万枚を超える彼らの最新アルバム『ディグ・アウト・ユア・ソウル』の中から「フォーリング・ダウン」が番組に使われる。この曲は、今後オアシスの3rd シングルとして日本国内リリースすることも決定した。今回の楽曲提供は、勿論オアシスにとって初めてアニメとのタイアップである。世界のロックスターが、作品とどうコラボレーションするか注目だ。
一方、エンディングは対照的に、いま最も若いバンドが大抜擢された。school food punishmentである。今回がデビューシングルとなるschool food punishmentの『futuristic imagination』が、『東のエデン』の空気感を見事に表現する。
これは関係者が神山健治監督の持ち込んだデモ音源が耳にとまり、実現したものである。楽曲制作にあたっては、神山監督とメンバー全員が対談し、監督の意向を汲みヴォーカルとギターを担当する内村友美さんが歌詞を書き上げた。世界的な大物バンドと未来の才能が、異なったかたちでアプローチする音楽面も作品の魅力となる。
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school food punishment
『東のエデン』 公式サイト /http://www.juiz.jp
4月9日(木)放送スタート 今冬劇場公開