東京国際アニメフェア 2010年は国際的なビジネス拡大目指す
6月30日、東京都庁にて、東京国際アニメフェア2010の第1回実行委員会が開催された。実行委員会ではまず2009年の実施報告が行われ、また2009年の決算報告の承認が行われた。
2009年は執行予算額4億1921万円に対して、実際は4億3430万円と上振れした。繰越金額などを
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2009年は執行予算額4億1921万円に対して、実際は4億3430万円と上振れした。繰越金額などを除く収入3億6809万円に対して支出は3億4792万円、2000万円あまりの黒字となった。これは支出を抑制する一方で、ブース使用料や入場料の収入、協賛金が当初見込みより増えたためである。
一方で、2010年の予算案では、支出を引き続き抑制する。限られた予算で最大限の効果を引き出すことを目指す。
これは東京都負担金が引き続き縮小するためである。都の負担金は2009年の1億7500万円から2010年は2500万円少ない1億5000万円となる。
委員会では2010年実施計画として、アニメフェアの重点事項も明らかにされている。重点事項は4つ挙げられた。
1つは財政構造の更なる安定化、そして海外からの出展者と来場者の増加、若手クリエイターの育成、秋葉原の東京アニメセンターや三鷹市、武蔵野市、杉並区、練馬区といったアニメとつながりの深い地域との連携である。
海外については、国際ビジネスの拡大が掲げられている。海外バイヤーの誘致や商談環境の向上、ビジネスチャンスの創出を目指す。
イベント関連でも2009年から2010年に向けて、新たな検討事項が挙げられている。なかでもステージイベントの活用とビジネスシンポジウムに新しい動きが見られた。
ステージイベントでは、これまで2つ設けられていたTAFステージとステージⅡとの連動と住み分けによる新たなイベントを実施するとしている。さらに、来場者参加型のイベントやテレビ局、ラジオ局とタイアップ企画による新たなステージ活用法を検討するとしている。来年はステージイベントにやや変化が見られそうだ。
ビジネスデーに行われているシンポジウムも新たな検討が加えられる。ひとつは会場をこれまでの展示場内の特設シアターでなく、会議棟の会議室に移すとのアイディアである。これはシンポジウムの数と参加者が年々増加していることに対応したものである。
さらに、全てのプログラムに日本語と英語の同時通訳の導入を検討するとしている。もし実現出来れば、海外に向けた情報発信機能が大幅に向上しそうだ。
委員会の最後には、日本動画協会理事長で実行委員会の副委員長でもある布川郁司氏が、「アニメフェアは次回で第9回を迎えるが、第1回のことを思うと非常に国際的なイベントになった。しかし、今はマンネリになったと言われるのが一番怖い。さらにアニメフェアを充実させていきたい」と2010年開催の意欲を語った。
東京国際アニメフェア公式サイト /http://www.tokyoanime.jp/ja/