コンピューターグラフィクスとアニメーションの世界的なイベントとして知られるSIGGRAPH。昨年、SIGGRAPHで審査委員の圧倒的な高評価のなかで最優秀賞(Best of Show)を受賞した作品がグジェゴシ・ジョンカジツキ監督による『ARK(箱舟)』である。 作品は、未知のウイルスにより滅亡へ向かう人類と生き残った人類、そしてウイルスに犯されていない島を求めて航海へでる主人公という短編ストーリーだ。 制作はポーランド出身の独立系の制作チームだが、そのハイレベルな技術だけでなく、映像美、音楽、など作品としての評価が際立っている。
この『ARK』の監督であるグジェゴシ・ジョンカジツキさんが、3月28日、東京ビッグサイトで開催されるNICOGRAPH Spring Festival in TAFのなかで特別講演を行う。講演は「ARK; inspiration and techniques(ARK:インスピレーションとテクニック)」と題され、作者自ら作品の制作に至る経緯や制作で用いた技術について話す。 NICOGRAPH Spring Festival in TAFは、国内のCG分野の研究を振興する芸術科学会が、昨年から東京国際アニメフェアと連動するかたちで、春のイベントとして開始している。CGのなかでも特にアニメーション分野の研究報告などに力を入れている。今回は、NICOGRAPHの招聘講演として、東京ビッグサイト101会議室、15時10分から50分まで開催する。