アメリカのビジュアル・エフェクト協会が、毎年優れた映像効果を達成した作品を表彰するVESアワードが2月16日に発表された。最も注目される映像効果中心の映画部門でピーター・ジャクソン監督の『キングコング』が、『スターウォーズ エピソード3』や『ナルニア国物語』、『ハリーポッター 炎のゴブレット』などの有力候補を退けて受賞した。 『キングコング』は、1933年公開された作品を現代の技術で再現するなど、そのストーリーと技術力が高く評価されていた。 『キングコング』はこのほか、実写映画の中のアニメーションキャラクター賞、実写映画の中の環境創造賞と計3部門を受賞している。また、一般映画の映像効果賞ではリドリー・スコット監督の『キングダム・オブ・ヘブン』が選ばれている。 VESアワードは今年で4回目と歴史は浅い。しかし、近年、映画制作の現場で映像効果の重要性が急激に高まっているにもかかわらず、映画祭の賞レースではこの分野はあまり省みられていない。 そうしたなかで、映画からテレビ、ゲーム、ミュージックビデオまで幅広く映像効果だけに特化した賞として注目を集めている。 また、今回、アニメーション映画のなかのアニメーションキャラクター賞で、『ウォーレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』が受賞をしている。純粋なアニメーションで受賞作品に選ばれたのは『ウォーレス』だけである。 しかし、最も優れた才能に与えられる個人賞のジョージ・ミレイ賞には、ピクサーの映画監督ジョン・ラセターが選ばれている。『トイストリー』や『ファインディング・ニモ』といった優れたアニメーション映画を作り出してきたラセター監督だが、アニメーションだけでなく映像効果全体でも高く評価されていることが判る。 ちなみに今回ベスト映画に輝いた『キングコング』の映像効果を手掛けたのは、実写版『エヴァンゲリオン』の制作を行うとされているWETAワークショップである。こんなところも、今回の受賞で目が離せない点といえるかもしれない。/キングコング公式サイト /ビジュアル・エフェクト協会 / 賞の詳細一覧
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