2026年春アニメが放送開始からおよそ1か月。物語が動き出し、キャラクターたちの魅力もより深く見えてきた。週を追うごとに、印象が変わったり、心をつかむシーンが増えたりと、それぞれの作品が確かな手応えを見せています。
そんな今だからこそ、語りたくなるアニメがある。ライターがこの1か月で強く惹かれた3作品を、自身の視点で綴る「2026年春アニメ1か月レビュー」
本稿では、ライターが気になっている作品を3タイトルピックアップしてその魅力を紹介! おもしろポイント、注目ポイント、今後の展望などを解説したいと思います。
◆伝説のマンガが令和に復活!『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』

本作は4月10日よりTOKYO MX等で放送されているTVアニメ。原作は武論尊さんと原哲夫さんが1983年に手がけたマンガ作品で、核戦争後の荒廃した世界を舞台に繰り広げられる拳と拳のバトルを描いています。今やミーム化した「ヒャッハー!」「ひでぶ!」「お前はもう死んでいる」等の元ネタであり、今回はじめてその“オリジナル”に接した人も多かったのではないでしょうか。
1984年に東映アニメーションが制作したバージョンをリスペクトしたような演出、そしてその時の主題歌「愛をとりもどせ!!」をカバー曲としてエンディングに採用するなど、原作に忠実でありながら1984版のファンも引き込まれる内容となっている本作。4月25日放送分の第5話ではライバル「シン」との決着がつき、今後続々と人気キャラが登場し注目度がさらに上がることでしょう。
そんな本作でおすすめしたいポイントは、やはり「愛に生きた気高き“漢(おとこ)”たちのドラマ」です。
シンに続いて登場することが予告されている南斗水鳥拳のレイは、それまで単騎で賊たちと戦い、弱者を護ってきた主人公ケンシロウの初の相棒となる男です。クールで優しく、ケンシロウよりも感情表現豊か。彼もまたひとりの女性を愛した“漢”としてケンシロウと肩を並べて賊たちを圧倒します。シリーズ序盤の人気キャラであり、その女性「マミヤ」とのロマンスに胸が熱くなったものでした。そんな“漢”たちが数多く登場し、時にはケンシロウと力を合わせ、また己の信念のために拳をぶつけあう。もちろんヘイト全開でケンシロウたちを圧倒する強敵も現れて熱いバトルを繰り広げます。
個人的には、南斗五車星・雲のジュウザがお気に入りなのでその登場を心待ちにしているところ。雲のように自由で我流の技を使う彼。第一印象はチャラ男ながら、実は胸に秘めた女性への、一途な想いを抱いているところが最高でした。1984年版で声優を務めた安原義人さんのボイスも最高でした。
◆深夜のニチアサ枠!?『魔法の姉妹ルルットリリィ』

1983年に放送され、当時大人気となった「ぴえろ魔法少女シリーズ」の第1弾『魔法の天使クリィミーマミ』。それから43年ぶりとなるシリーズ第6弾として、この令和に「ぴえろ魔法少女シリーズ」が復活! シリーズ第5弾までは、アイドル、マジシャン、ファッションモデルなど「女の子のあこがれ」をテーマにしてきましたが、今回は原点回帰しつつ進化する内容となっており、なんとシリーズ初のダブル主人公がアイドルとして活躍します。
昭和の魔法少女といえば、「大人に変身する」「理想の職業で活躍する」「さまざまなファッションに身を包む」など、戦いもなければダークな展開もありません。とくに「ぴえろ魔法少女シリーズ」では嫌な大人を出さないようにするなど、ネガティブな要素が一切入らないファミリー路線でした。それをあえて復活させ、日曜の夜22時30分という時間帯にTOKYO MXなどで放送されたことから、ファンからは「もっとも遅いニチアサ枠」として親しまれています。
物語は「宇宙人によって魔法を与えられた女の子が、1年限定で魔法を使うことができる」という『魔法の天使クリィミーマミ』を踏襲した背景となっており、大人に変身する能力を得た姉妹がアイドル活躍をすることとなります。
「魔法が使えることを他人に話してはいけない」というルールがあり、姉妹はお互いに自分の正体を告げられないまま力を合わせていきます。その「言いたいけど言えない部分」が足かせとなり、きっとハラハラの展開を繰り広げてくれるでしょう。また魔法についても「心の底から願わないと完全な形で叶わない」というルールもあり、感情に紐づいた魔法イベントにも注目です。
さらに今後、驚きの展開や楽しい展開も用意されているとのことで、「もっとも遅いニチアサ」という、穏やかで優しい雰囲気に癒される以上の“おもしろさ”が味わえることでしょう!
◆人気ヴィランが主役!!『スター・ウォーズ:モール/シャドウ・ロード』

主人公のモールは「ダース・モール」として知られるキャラクター。映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』で初登場し、歌舞伎のようなクマドリ姿と、演じるレイ・パークのキレのいいアクションがたちまち話題になりました。
その後、ダース・ベイダーに続く人気の悪役でありながらこの1本で退場してしまったことが惜しまれ、CGアニメシリーズ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』にて復活。かつての師匠であり銀河の支配者「ダース・シディアス」に見限られたことから反旗を翻す立場となり、以降は「ダース」を外して「モール」とだけ名乗り、一大犯罪シンジケートを築くこととなりました。
本作はその『クローン・ウォーズ』から続く物語となっており、仲間の犯罪者たちに裏切られたことでその復讐のためにとある惑星を訪れるところから始まります。ストーリーが別作品と地続きになっているので最初は戸惑うかと思いますが、「復讐のために乗り込んできたモールが、自分の帝国を復活させようとしている」という前提条件さえ分かれば大丈夫。一種のノワールものとして、悪者視点でアクションたっぷりの物語が楽しめます。
おもしろいのはまさにその「ノワールもの」の部分です。
本作は映画『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』と『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の中間の時系列に位置しており、「帝国軍が全銀河を支配して、めっちゃ息苦しい」という状況にあります。そのためモールは現地警察と帝国軍の両方と対立しており、同じように逃げる立場となっているジェダイの騎士と一時的に手を組むような場面も出てきます。
しかも帝国のしめつけはどんどんと強くなり、狭まる包囲網の中でモールはどのような策に出るのか……!?
5月22日公開の映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』とともに楽しみたい『スター・ウォーズ』サーガの新たな一遍です。
(C) 武論尊・原哲夫/コアミックス, 「北斗の拳」製作委員会
(C) ぴえろ・ルルットリリィ製作委員会
(C) 2026 Lucasfilm Ltd. & TM.









