坂本真綾、山寺宏一、林原めぐみ…“声優×歌”の歴史を作った重鎮たちが集まる「SING/シング:ネクストステージ」がスゴイ | アニメ!アニメ!

坂本真綾、山寺宏一、林原めぐみ…“声優×歌”の歴史を作った重鎮たちが集まる「SING/シング:ネクストステージ」がスゴイ

日本では2017年に公開され、興行収入51憶円を突破した大ヒット映画『SING/シング』の最新作『SING/シング:ネクストステージ』が、いよいよ3月18日(金)より公開となった。

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(C)2021 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
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日本では2017年に公開され、興行収入51憶円を突破した大ヒット映画『SING/シング』の最新作『SING/シング:ネクストステージ』が、いよいよ3月18日(金)より公開となった。

日本語吹替版には、内村光良、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、坂本真綾、田中真弓、木村昴、山寺宏一、大地真央といった錚々たる面々が前作から引き続き出演。最新作からは新たに、ジェシー(SixTONES)、アイナ・ジ・エンド、akane、大塚明夫、井上麻里奈、山下大輝、林原めぐみ、そして稲葉浩志ら豪華キャストが加わった。

なんと、歌唱シーンも含めた全編吹替版の制作が許されたのは、世界で唯一日本だけ。今作では数々の洋楽ナンバーを日本語歌詞でキャスト陣が歌い上げている。前作ではその“違和感のなさ”がヒットの要因に。「もともと邦楽だったみたい」「無理やり置き換えた感がない」といった声と共に、「歌っているキャスト陣がすごい!」と吹替を担当したキャストへの称賛も集まった。

今回、その中から“声優”を本業としているキャストをピックアップ。「声優×歌」という歴史を築いた重鎮たちの活躍を振り返っていこう。

■『SING/シング』とは一体どんな作品なのか?前作で描かれた「歌の力」


まずは、作品の紹介から。本作を制作するのは『ミニオンズ』『ペット』『怪盗グルー』シリーズなど、個性が飛び出したキャラクターが世界中で愛され、大ヒット映画を次々生み出し続けている3DCGアニメーション・スタジオ「イルミネーション」。

そんなイルミネーションが世に送り出したのが、60曲以上ものヒットソング・名曲を使用し、動物だけが生きる世界で巻き起こる騒動をユーモアたっぷりに描いた前作『SING/シング』。 “ニュー・ムーン劇場”の支配人であるコアラのバスター・ムーン(CV:内村光良)は、経営難に悩んでいた。銀行からも返済を迫られており、劇場を手放さなければならない危機。そんな中、父から受け継いだこの劇場を守るため、バスターは賞金をかけた歌のオーディションを行うことに。極度のアガリ症でシャイなティーンエイジャーのゾウ・ミーナ(CV:MISIA)、ギャングファミリーを抜け出し歌手を夢見るゴリラのジョニー(CV:大橋卓弥)、我が道を貫くパンクロックなティーンエイジャーでヤマアラシのアッシュ(CV:長澤まさみ)、25匹の子ブタ達の育児に追われる主婦のブタ・ロジータ(CV:坂本真綾)、貪欲で高慢な自己チューネズミ・マイク(CV:山寺宏一)、常にパーティー気分で陽気なブタのダンサー・グンター(CV:斎藤司)たちと共に、劇場を再興させるまでの軌跡が描かれた。

音楽とエンターテインメントの持つ力の大きさ、人生に不可欠なその素晴らしさを届ける同シリーズ。3月12日にフジテレビ系「土曜プレミア」枠で前作が地上波初放送されたのだが、Twitterでは日本のトレンド1位を飾るなどSNSで「見ていて元気が出た」「一歩踏み出す勇気が湧いた」「歌の力ってすごい!」と大きな話題となった。

■坂本真綾、山寺宏一、林原めぐみ…声優界の「歌」の歴史を作った重鎮たちが出演


「歌の力ってすごい」と思わせてくれる、ストーリーと同じく重要な要素がある。それは、起用されている吹替キャストだ。冒頭で紹介した通り、MISIA、大橋、稲葉といった実力派アーティストだけでなく、女優の長澤が重みのある歌声を披露。そして、坂本、山寺といった声優界の“歌”の歴史を作り上げてきた重鎮たちが出演している。

・声優アーティストとして独自の世界観を打ち出した坂本真綾

『SING/シング:ネクストステージ』でもブタのロジータを演じる坂本真綾。「個人」としてのアーティスト活動も盛んな坂本の歌声の魅力と言えば、そのナチュラルさだろう。「声優が歌う歌ってこうだよね」というなんとなく根付いているイメージを覆し、声優が自身独自の世界観を打ち出したのは、彼女が始まりだったと筆者は思う。

彼女の透き通った繊細な美しい声で紡がれる歌は、まるで水のようにスッと心と体に染みわたって来る。そんな歌声は、声優としての活動で磨き上げられた演技力も相まって、どんなものにでも溶け込む「柔軟性」も持ち合わせている。最初にプロデュースした菅野よう子のほか、椎名林檎、北川勝利(ROUND TABLE)などから提供されたクセのある楽曲も、すぐに“坂本真綾が表現する世界”にしてしまうのが彼女の歌声のすごいところだ。

そんな坂本は前作『SING/シング』で「シェイク・イット・オフ」(テイラー・スウィフト)を歌唱。冒頭で全編吹替と言ったが、一部の楽曲は原語歌詞のままで吹替があてられ、本曲に関しては英語で歌唱。英語曲を多く歌っている彼女だからこその見事な発音と高い歌唱力で歌い上げている。

そして本作では、アリアナ・グランデの「ブレイク・フリー」を、グンター役のトレンディエンジェル・斎藤司とともに熱唱している。その素晴らしさはぜひ劇場で堪能していただきたい。

・「歌いながら演じる」を示した多才な表現者・山寺宏一

『SING/シング:ネクストステージ』ではクラウスを演じる山寺宏一。山寺といえば、「声優」としての知名度は日本で一番と言っても過言ではないだろう。アニメ作品だけでなく、数多くの洋画で吹替を務め、さらにはモノマネ番組で優勝するなど、“声の表現力”に関しては抜きん出ている。「声優」という職業を世に広めたひとりである山寺は、吹替作品における「歌」という点でも大きな功績を残している。

そんな彼が前作『SING/シング』で歌った「マイ・ウェイ」(フランク・シナトラ)も素晴らしかった。ここでも欲張りで自己チューなマイクを演じながら、渋いダンディな歌声で情緒たっぷりに同曲を披露した。

・声優アーティストの礎を築いた林原めぐみ

そして今作に至っては、“あの”林原が出演。林原が声優業界にもたらした「歌」に関しての功績は大きい。声優がレコード会社と専属契約をする先駆けとなり、本格的かつ継続的な活動を初めて行ったことで“声優アーティスト”の礎を築いた。

特に注目すべきは、J-POP黄金期の90年代。上記で水樹が声優初のオリコン1位獲得と記したが、初めてオリコントップ10に入った声優は林原。マイナージャンルであった声優ソングを次々とオリコン上位へ送り込んだ。

幼い頃からアニメ好きな筆者は幼少期からこれまで数々のアニメ作品を見てきたが、「林原めぐみさん主演のアニメが終わったと思ったら、また林原めぐみさん主演のアニメが始まった。しかも主題歌が林原めぐみさん」という経験が90年代に何度あったか。

そんな林原は、今作でTVパーソナリティのウマ・リンダ役を演じる。このキャラクターでは歌わないものの、今作でも行われる様々なキャラクターのパフォーマンスが連続する歌のオーディションのシーンに別の役で参加しているそうなので、絶対に見逃さない&聴き逃さないでほしい。

・その他にも「声優×歌」で活躍する声優たちが登場!

上記の坂本真綾や山寺宏一、林原めぐみの他にも、「声優×歌」という点では欠かせない人物たちが本作には登場する。特に注目してほしいのは、バスターの助手、ミス・クローリーを演じる田中真弓と、ダリウスを演じる木村昴だ。

田中は、誰もが知っている国民的アニメに多く出演し、人気のキャラクターを演じているが、同時にそのキャラクターソングも多数歌い上げてきた。そして木村も、国民的アニメの他、多数の声優キャリアを積み上げながら、音楽関連のコンテンツにて見事な歌唱とラップを披露し人気を博している。本作『SING/シング:ネクストステージ』でも、この2人の活躍は見逃せない。

後日アニメ!アニメ!では、田中と木村の対談インタビューを掲載予定だ。こちらにもぜひ注目してみてほしい。

■前作を超えたスケールで描かれる『SING/シング:ネクストステージ』


そんな、「声優×歌」を語る上で欠かせない重鎮たちが出演している『SING/シング』。

最新作『SING/シング:ネクストステージ』では、バスターたちの奮闘で見事に再生したニュー・ムーン劇場が連日満席、活気に満ち溢れ、お馴染みの仲間たちは、地元で大人気に。しかしバスターは、さらなる夢と野望を膨らませていた。「エンターテインメントの聖地で、自分たちのショーを開催したい!」その情熱だけを胸に、コネもツテもないまま、仲間たちと共に大都会へと向かう。

前作を超えるスケールでパフォーマンスや歌が繰り広げられており、また上記で紹介したような「オーディションで少し歌う」声優もいることから、一瞬たりとも見逃せない。

『SING/シング:ネクストステージ』は全国大ヒット上映中。

『SING/シング:ネクストステージ』特集ページ
《米田果織》
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