「シャニマス」「ボルト」声優・芝崎典子、2ndミニアルバムをリリース! 「自分らしさを残して歌いたい」 | アニメ!アニメ!

「シャニマス」「ボルト」声優・芝崎典子、2ndミニアルバムをリリース! 「自分らしさを残して歌いたい」

芝崎典子2ndミニアルバム『てん、てん、てん』リリースインタビュー。

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 2021年1月に1stミニアルバム『Follow my heart』をリリースしてアーティスト活動をスタートさせた声優の芝崎典子が、2ndミニアルバム『てん、てん、てん』を12月15日にリリース。本ミニアルバムには自身が作詞・作曲をした楽曲を含めた全6曲が収録されている。今回は、1stミニアルバムで学んだことを踏まえて制作されたという2ndミニアルバムについてインタビュー。併せて、デビューしてからの約一年を振り返ってもらった。

作品のライブツアーを経て学んだこと

──アーティスト活動がスタートした2021年は、どんな一年でしたか?
 
1stミニアルバムのリリースを記念したネットサイン会や、声優活動のなかで参加したイベント・ライブなどを通じて、再び応援してくださるみなさんとつながれた一年だった気がします。あっという間でした。

──なかでもいちばん印象に残っていることは?
 
たくさんの思い出がありますが、『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の3rdライブツアーが印象に残っています。それまでのライブやリリースイベントでは、楽しい、幸せという気持ちをみなさんに届けることをいちばんに考えていました。ただ、今回のツアーは「私はこう思っているよ、こういうことを伝えたい」というのをみなさんにも感じてもらいたいという想いが前よりも強くって。そういう気持ちの変化も感じられたツアーでした。

──ご自身ではなぜ強くなったと思いますか?
 
ただ、作品が続いていく中で徐々に桑山千雪さんの人間性が掘り下げられていき、アイドルとしてのキラキラだけではない、彼女の魅力を私もさらに理解していきました。その「彼女らしさ」をライブでも出したいと思うようになった。だから、心持ちが変わったんじゃないかな。

──なるほど。
 ツアーライブを見てくださった方からいただいた感想を見ると、私の伝えたいことがちゃんと届いていると感じられて、とても嬉しかったですね。また、ツアーでは何度も同じ曲を歌うことがあり、その日、その日で「今日はこの曲をどう表現するのか」と考えていました。こういった学びや気づきは、アーティスト活動にも活かせていると思います。

──そんな学びや気づきを経て制作された2ndミニアルバムがリリースされました。
 
またこういう機会をいただけたことに、感謝の気持ちでいっぱいです!

──タイトルは『てん、てん、てん』。とてもキャッチーで気になります。
 
このタイトルにはさまざまな「てん」が含まれています。例えば、「典子」の「典」の音読みをしたときの「てん」、私たちの上にある「天」、起承転結の「転」、囃子の太鼓の音を表す「てんつくてん」の「てん」……あとは番組などを行ったときに視聴者の方が書いてくださる「典子…」の「…」。あれがどういう心情を表しているのかは謎なのですが、何だかそれを見ると嬉しくなるんですよ。こういう意味に加えて、みなさんと「てん」と「てん」で繋がっているという想いも込めたくて、このタイトルにしました。

キャラクターではなく自分として表現することを意識した

──続けて、ミニアルバムに収録される楽曲について教えてください。まずはご自身で作詞・作曲された「(機種依存文字)」について。
 
作詞は前作でもやらせていただきましたが、作曲は今回が初めての挑戦でした。もう何から手をつければいいのか見当もつかなくて。とりあえずピアノのアプリをダウンロードしてみたのですが、複雑すぎて逆に時間がかかりそうだったので、別の方法を探すことにしました。学生時代にギターを弾いていたのでそれでやってみようかとも思いましたが、忘れていることが多く、指も痛くなるので、その手段も断念。残された手段は、鼻歌しかありませんでした。そうして、思いついたメロディを日々録音しながら、ちょっとずつ曲を作っていきました。

──詞にはどういう想いを込めましたか?
 
まずはタイトルから決めました。スマホって、機種によって絵文字が変わっちゃったり、文字が正しく表示されなかったりするじゃないですか。私も自身の公式LINEで送った絵文字が、一部ユーザーの方々には自分の意図とは違う形で表示されてしまったことがあったんです。それと同じように、文字だけでは自分の思った意図とは違う伝わり方をしてしまうことがあると思って。自分の手から離れてしまうと相手の解釈次第になるのが、言葉や文字。それをテーマに歌詞を書きました。

──自身で作詞・作曲した曲のレコーディングはいかがでしたか?
 
ディレクターさんからは「芝崎さんがやることが正解になる」と言っていただいたのですが、正解が何か分からずに悩んじゃって……。ただ、この曲のデモ音源を録ったときに、一緒に暮らしている両親に聞こえないよう声をひそめて歌ったことを思い出したんです。当時は配慮してのことでしたが、個人的にはあの声を張らない歌い方がしっくりきていました。なので、レコーディングもお布団の中にもぐりながら、小声で歌っているようなイメージで臨みました。いい感じの仕上がりになったと思います。

──続く「moment」はどのような楽曲ですか?
 
最初に聞いたとき、めちゃくちゃカッコいい曲だなと思いました。大人の色気マシマシの妖艶さを表現するために、私自身をちょっと自分に酔っている色っぽいお姉さんだと思い込んで歌いました。

──前回お話を聞いた際、自身で作詞した曲以外は物語を思い浮かべながら歌っているとおっしゃられていましたが、今回はいかがでしたか?
 今回は、芝崎典子として歌うことを心掛けていました。アーティストとしてデビューする前はキャラクターとして歌うことが多く、自身の歌声というのがよく分かっていませんでした。だから、1stミニアルバムでは、物語を思い浮かべて、歌ごとのキャラクターに成り切って歌うのが、その時にできるいちばんの表現方法だと思ったんです。ただ、1stミニアルバムをリリースしてから、キャラクターではない、私自身の歌を「いい」と認めてくださる方がいらっしゃることが分かったんです。それで、少し自信がつきました。今回は前回とは違って軸を自分に置き、アーティストとしての「自分らしさ」をいっぱい残して歌いたいなと思いながら、レコーディングもしていましたね。

──そういう意味では前作と聞き比べて見ると、色々な発見があるかもしれないですね。初回限定盤に同梱されるDVDには本曲のMVが収録されています。
 
今回は着物を着て撮影しました。いかに袖を大きく使い、滑らかな動きができるかにもこだわっているので、その点に注目してみてください!

会う度に「成長している」と思ってもらえるような一年にしたい

──ミニアルバム3曲目に収録されているのは「MUGEN」。こちらはどのような楽曲ですか?
 
K-POPのような雰囲気の曲です。歌い方についてディレクターさんから「自分がいちばんカッコつけた歌い方で」と言われて戸惑った記憶があります。自分なりの「カッコいい」を意識しながら歌いましたが、レコーディング後は不安過ぎて何度も「大丈夫ですか!?」とスタッフさんに聞いてしまいましたね(笑)。今もまだみなさんがどう受け取ってくださるか気になっているので、早く感想を聞きたいです。

──4曲目は「サクラサク」。
 
歌の随所に「イエーイ」や「ハイハイ」という合いの手が入るのですが、元々は入れる予定がなかったんですよ。また、ラストの「サクラサク」という一節も私が「最後に何か入れたいです」とリクエストして入れてもらいました。最初から元気いっぱいの応援ソングでしたが、レコーディング中に、さらに賑やかになっていった曲ですね。

──ライブでも盛り上がれそうな一曲です。
 
そうですね!

──5曲目は「ゆめゆめ峠」。
 
ちょっと切ないバラード曲だったので、歌いあげられるのかなと心配でしたが、実際はとても歌いやすかったです。ラスサビの部分は「自分の感情をずっと抑え込みながら歌っていたけど、ここで爆発してしまったという感じで」というディレクションがありました。こんな静かな曲でも気持ちを爆発させて乗せることもあるんだという気づきを得ながらレコーディングした記憶があります。

──ミニアルバム最後に収録されているのが「今日が永遠になるように」。
 
デモ音源を聞いたときからすごくいい曲だと思っていたのですが、歌うのはとても難しかったです。綺麗さよりも素直な心情やリアルな感情を乗せる必要があったので、その点に苦戦しました。その分、思い出深い曲にもなっています。歌詞は「今が幸せだけども、だからこそちょっと怖さもある」というものになっています。その歌詞の内容に「気持ちとしては分かるな」と共感しながら歌いました。

──この一年で歌に対する気持ちに変化があった芝崎さん。前回のインタビューではまだ人前で歌う自信はついていないとおっしられていましたが、今はどうですか?
 
今でも人前で歌うことに緊張はしますが、昔の自分とは雲泥の差だと思います。それもみなさんが私を温かく見守ってくださるおかげです。本当にありがとうございます。2022年はみなさんの前に出る機会がどれだけあるかまだ分かりませんが、あればあるほど嬉しいですね。みなさんに会う度に「ここが成長している」と思ってもらえるようにまた一年、頑張っていきます!

取材・執筆=M.TOKU

プロフィール
芝崎典子
(しばさきのりこ)9月14日生まれ。東京都出身。尾木プロ THE NEXT所属。主な出演作は『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』キララ役、『アイドルマスター シャイニーカラーズ』桑山千雪役、『ありふれた職業で世界最強』リリアーナ・S・B・ハイリヒ役ほか

「てん、てん、てん」リリース情報
発売日
:2021年12月15日発売

CD収録内容
M1.(機種依存文字)
M2.moment
M3.MUGEN
M4.サクラサク
M5.ゆめゆめ峠
M6.今日が永遠になるように

●通常盤(CDonly)
価格:2,200円(税込)
●初回限定盤(CD+DVD)
価格:3,000円(税込)
※「moment」のMVとメイキング映像が収録されたDVD付

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《M.TOKU》
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