『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』(C)創通・サンライズ 元々、彼が仮面をつけているのは明白な理由がある。彼は、ジオン公国の生みの親と言えるジオン・ズム・ダイクンの遺児であり、暗殺されたと思われる父、そして母の仇を討つために、ジオンを牛耳るザビ家への復讐を密かに企んでいた。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』でシャアの過去が描かれているが、父の死の時よりも母の死を知った時の方が衝撃を受けているような描写がされる。何より、彼は母のような女性を求めている。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の時の「ララァは私の母になってくれたかもしれない存在だ」というセリフは象徴的だ。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』(C)創通・サンライズ 彼にとっては革命家という顔も、一種の仮面にすぎなかったのではないだろうか。