前回は、寿さんが自ら撮った写真とともにイギリス生活を回顧。本場イギリスで体験したアフタヌーンティーの思い出や、ホストマザーと一緒に行った「ハム・ハウス」の風景。
さらに、イギリスで落ち込んだ時に寿さんを「元気づけてくれた人」について、たっぷりと語っていただきました。
今回も前回同様に寿さんが自ら撮った写真とともにイギリス生活を振り返りつつ、29歳を間近に控えた今、イギリスで迎える誕生日についてどのような思いを抱いているのかお聞きしました。
(※インタビューは寿さんの誕生日である9月17日以前に行いました)
【取材・文=米田果織】
■「とりあえずやってみる」という第一歩を踏み出す機会が増えた1か月
――ブログにも書いていましたが、また髪を切ったのですね!
寿:はい! 前回は日本人の友達に切ってもらったのですが、今回はイギリスの美容院に行って、思い切ってカラーにも挑戦してみました。
寿:英語でうまくオーダーできるかドキドキしました(笑)。
――この1か月の近況を聞かせていただけますか?
寿:イギリスは、8月中旬頃からカラッとした冬めいた空気もあって、9月頭で既に夏が終わってしまった感じでした。
そういった季節の変化も感じられて楽しいですし、学校ももう少ししたら新しいタームが始まるので、それもすごく楽しみです。
――季節が変わるということで、髪もイメチェンされたのですか?
寿:誕生日前には美容室に行きたいと思っていたんです。事前にホストマザーに「こういう髪型にしたい」と伝えて、その場合どういう英語が必要なのかを全て紙に書いて、美容院までの道中ずっと練習していました(笑)。
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――今回の美容院を選んだ理由は?
寿:日本にいる時は、友人が行っているお店や、知り合いのヘアメイクさんのお店を選んでいたのですが、今回は感染対策をどれくらいしているかに重点を置いて探しました。
良くも悪くもお客さんが少ない美容室を探した分「上手に切ってもらえるんだろうか?」という心配もあり、大冒険でしたね(笑)。結局、ホームステイ先の近所の美容室を選びました。
がんばって説明した甲斐があって、完成した髪型は予想以上に大満足! トライしてみないとわからないことってありますよね。「とりあえずやってみる」という第一歩を踏み出す機会が増えた1か月でした。
――今回の髪型は、イギリスの流行を取り入れたとか?
寿:いや、そういうワケではないんです。そもそも、イギリスは日本と違って人種も多様でカルチャー・好み・髪質などすべてが違うので、爆発的な流行はそんなにないように感じます。
ただ赤色はずっと人気のようです。ホストマザーも今はグレーヘアーなのですが、それまではずっと赤髪でした。
日本人が憧れる茶髪やブロンドはもともとの髪色として持っているので、赤・青・ピンクなどの色に惹かれるようです。
■動物の鳴き声の表現も日本と違う!
――それではお写真とともに1か月を振り返っていきましょう。こちらは毎度おなじみ、お料理のお写真ですね。
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寿:この写真を撮った日に、実はストーンヘンジに行っていたんです。その前に立ち寄ったお店なのですが、お料理がすっごく美味しかった!
ストーンヘンジのあるエリアは、ロンドンから車で1時間ほどかかる「カントリーサイド」にあります。カントリーサイドと呼ばれるだけあって、その辺りは右を見ても左を見ても農場が広がっていました。
その中に、カフェやレストランを経営している農場もあって、ホストファミリーと「そこでご飯食べてからストーンヘンジに行こうね」と約束していたんです。
――この写真にあるお料理は何ですか?
寿:ソーセージロールです。以前YouTubeで「ソーセージロールを作ってみた」という動画を出した時以来、久々に食べたのですが、私の中の「一番美味しいソーセージロール選手権」第1位に輝きました(笑)。
その横にあるのがカフェラテなのですが、農場の牛乳を使っていてすごく美味しかったですね。
――こちらは鶏が鳴いている様子を映した動画ですね。
寿:こんなに近くで鶏が鳴いているのを見るのは、これが初めてでした。
鶏が鳴いた後、子どもが鳴き声を真似しているんですが、日本の「コケコッコー」じゃなくて「クックドゥードゥルドゥー」と一生懸命真似をしているのがすごく可愛くて。
動物の鳴き声も国によって違うことを、改めて実感しました。
ちなみに、動画では1羽しか映っていないのですが、実は私たちの足元に10羽くらい群れていました(笑)。
――せっかくなので、ストーンヘンジのお話もお聞きしたいです。
寿:本当に素晴らしい場所でした。5000年前、今みたいな技術が備わっていないなかで、こんな立派な祭壇を作り上げたなんてすごいことです。
ウェールズ(イギリス南西部に位置する地域)の方から運ばれてきた石もあるらしいのですが、なんと重さ2トン! 近代のイギリス人たちが、船を使って当時と同じ方法で石を運んだらどうなるかという実験をしたらしいのですが、沈んでしまったそうです。
どうやって運んだんだろうというミステリー要素に加え、当時の方たちの思いを考えると、感慨深かったです。
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